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そして、教室に戻り、数学の授業をうける
その日の勉強は頭に入らなくて
ずっと外を見つめていた
景色や人時間も進んでいるのに僕だけその場に止まったかのように進めない
ガラスの箱に閉じ込められたみたいに
少しも時計の針が進まない
「じゃ、ここを翔真。解いてくれ」
急に指名され話を聞いておらず答えれるわけがなかった
『聞いてませんでした、』
「しっかりしろ！！次こんなことあったら成績下げるからな」
脅しのつもりで言っているのだろうか
僕にはそんなのどうでもいい
どうだっていい
未来へなんて進めないから
道もないのに進めるわけないでしょ
そんなことを思いながら頭を伏せる
みんな、正直うるさい
「心配」だとか「家族」だとか
ほんとにうるさい
もし、母さんがいたら、こんなこと考えなくて済むのかな
母さんが僕のことを思い出してくれたら
僕ははっとする
昨日あんだけ諦めると誓ったのにほら。
また母さんの事を考えてる。
何も変わるはずないのに
灯るはずのない火を必死に燃やそうとする
簡単に諦めきれない見たい
そして、放課後、双葉と帰り道が同じで並んで帰る
その時、、ふと家族の話になった
「私のお母さんはね、優しくて、凄く頼りになるんだ。お母さんとしては少し若いけどいいお母さんなんだ。
お父さんは凄くお母さんのことが好きなんだ。
2人ともね再婚なんだよ」
双葉の口から飛び出す話はどれも楽しそうで羨ましかった
「翔真の家族は？」
『僕の家族は…いなくてさ、
でも、母さんだけは覚えてる。
強くて、優しくて、どんなときも僕を導いてくれた』
双葉の持つオーラはとても母さんにそっくりで心が落ち着いてなんでも話してしまう
「翔真のお母さんは、どーしちゃったの？」
『遊園地で迷子になってさ、それ以来母さんとは会えていない。
ん、まぁ、母さんもきっと探してくれてるはず、、僕はそう思ってる』
「そうなんだ、、、なんか変なこと聞いちゃったね」
『別に。大丈夫。』
「また、明日ね！」
分かれ道で双葉は僕に手を振って帰っていった
夕焼けに染まる道路を歩く
小さい頃に母さんと並んで歩いた記憶が蘇る
頭を振って違うことを考える
でも、、何故か、双葉を見ると母さんを思いだしてしまう
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中島侑李(プロフ) - 完結おめでとうございます！この作品大好きで毎日の楽しみでした！もしよかったらなのですがJUMPのメンバーそれぞれが父親になって子育てをする作品を書いて頂きたいです！ (2020年3月25日 0時) (
レス) id: 1f8c90ab72 (このIDを非表示/違反報告)
くるすけ - 続きをみたいです！待ってます！ (2020年2月15日 18時) (レス) id: 022b55326f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪だるま | 作成日時：2020年2月6日 23時
