第107話 ページ10
いよいよ、ラスト。三日月さん
『三日月さん、今良いですか?』
[どうした?]
『話があります』
[なにやら、今日は賑やかだな]
『今日、バレンタインなんです』
[ばれんたいん?]
『これ、バレンタインチョコです。お世話になっている人にあげる日なんです』
[世話になっているのは俺達ではないか?]
『そんなことないですよ』
[俺も何か渡せる物があれば良いのだがな。先程、茶菓子を食べたばかりだ]
辺りを見渡し探すが何もなかったのだろう
苦笑いをする三日月さんに笑ってしまう
『ふふ...じゃあ、ホワイトデーに貰います』
[ほわいとでー?]
『バレンタインで貰った人が、お返しする日です』
[なるほど。では、その日にしよう]
『あ、あの、昨日の話なんですけど』
[あぁ...]
『実は私、お菓子作りをしたことなくてバレンタインに向けて燭台切にアドバイスして貰ってたんです』
[何故、それを昨日に言わなかった?]
『サプライズにしたかったんです。三日月さんや、みんなを驚かせたくて昨日の段階では言えなかったんです』
[なるほど...]
『だから、本当に燭台切とは何もなくて』
[そうか...俺の早とちりか]
『はい』
[そなたのことになると焦ってしまうな。誰かにそなたを取られるのではないかと思ってしまう]
『三日月さん...』
[そなたとは恋仲(仮)だが、俺のおなごではないからな]
『そのことなんですけど...』
[なんだ?]
『今日から、三日月さんのおなごになりたいなと...』
[....]
『せ、正式に私と恋仲になって下さい』
[...まことか?]
『はい』
[俺で良いのか?]
『はい』
[....]
『たくさん待たせてしまってすみません』
[A...]
『三日月さん、私と付き合ってくれますか?』
[あぁ。断るわけなかろう]
私のことを強く抱き締める三日月さんを私は抱き締め返した
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作者名:ゆきんこ | 作成日時:2021年1月3日 9時