第146話 ページ49
本丸へ戻り、みんなに広間へ集まって貰った
そして、今日あった出来事を話した
『みんな、本当にごめんなさい』
「Aが謝ることじゃないよ」
「そうだよ。悪いのはあっちなんだから!」
『でも...』
みんなに迷惑かけていることは分かっている
そして、宗近さんには関しては特に
[俺達が勝てば良い。それだけの話だろう]
『宗近さん...』
[俺はそなたから離れるつもりはない。何があってもだ]
『...っ!』
「あのさ、ここでそういう話はやめてくれない?仲良いのは知ってるけど、2人の時にしてほしいんだけど」
[はっはっは。すまんすまん]
「編成はどうされますか?」
『まだ決めてなくて...』
きっと審神者様のことだ
凄い戦略を立ててくるだろう
「この長谷部、主命とあらば、なんでもこなしますよ」
『じゃあ、お願いしていい?』
「えぇ。もちろん」
「面白い演練になりそうじゃないか。俺を編成に入れてくれないか?」
『面白いって...』
「なに、戦いでは真面目にやるさ」
『じゃあ、わかった』
「三日月は当然だよね」
[あぁ。あやつとは一騎打ちで頼む]
「男同士の戦いってことかな」
「あと、三振りだよね」
「打刀は、あと一振りか」
『山姥切、お願いしていい?』
「構わないが、俺でいいのか?」
『山姥切は初期刀だからね。周りのことも良く見てくれてるし頼りになるから』
「...っ!きゅ、急になんだ...」
『ふふ...照れてる?』
「照れてない!」
「良かったな!兄弟!」
「主様から誉を貰ったね!」
『短刀と脇差は藤四郎兄弟から、薬研と骨喰』
「「わかった」」
とりあえず編成は決まったけど...
「あとは、向こうからの連絡を待つまで作戦を立てるしかないね」
『う、うん』
「はぁ...あんたは気にしすぎだ」
『え?』
「迷惑だなんて誰も思っていない」
「あんたが俺達を気にかけているように、俺達も同じだ」
「そうだね」
「それとも、俺達では頼りないか?」
『そんなことない!でも、私ばっかり支えられてる気がして...』
「そんなことないよ」
「この本丸は、今まで互いに支え合ってきたじゃないか」
『うん』
「1人で背負う必要ない。もっと俺達を頼りなよ」
「そうそう」
『みんな...ありがとう』
「あー、もう泣かないでよ」
『みんなが優しすぎるんだよ〜』
「主が優しいから、俺達も優しくなれるんだよ」
私はこんな素敵な刀剣男士に本丸は
この世に1つしかないと思った
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作者名:ゆきんこ | 作成日時:2021年1月3日 9時