検索窓
今日:27 hit、昨日:5 hit、合計:22,845 hit

第145話 ページ48

喫茶店に入ると奥の席で、かすみさんが読書していた


『かすみさん、お待たせしました』

「Aさん。こんにちは」

『お久しぶりです』

「あの日、以来ですね」

『話とはなんですか?手短にお願いします』

「三日月さんのことで、話があるんです」

『三日月さんのことなら、もう私には関係ないです』

「関係ない?よく言えますよね。あの日、私達が来なかったらどうなってたことやら...」

『そ、それは...』

「私、あれから三日月さんに対して本気になったんです。いくら恋仲じゃないからとはいえ、1人の"女"として見られていないのは納得いきませんから」

『...そうですか』

「でも、いつまでたっても三日月さんは"女"として見てくれない。なら、Aさんの代わりになろうと思ったんです」

『代わり?』

「心が無理なら体でってね」

『えっ...』

「Aさんが恋しくて仕方ない時、寂しい時、三日月さんは私を求めてくれた。優しく、時には激しく...熱い夜を過ごしてきた」

『....っ』

「おじいちゃんだって、侮っていたけど...三日月さんって上手いのね?」

『私達は、もう終わってます。そんなこと言っても無駄ですよ』

「"私達"...気に食わない」

『え?』

「一瞬しか見てないけど、貴女を見つめる三日月さんの瞳は私には見せたことない。そして知らない男を見ているかのようだった」

『そんなこと...』

「貴女には分からない!あの日から三日月さんは貴女のことばかり考えています。だから、今度こそ綺麗さっぱり終わらしたい」

『どうやって?』

「演練を申し込みます」

『え、演練?』

「Aさんが勝てば三日月さんとやり直すなり、好きにすればいい。私が勝ったその時は三日月さんから手を引いて貰う。そして、貴女の本丸の三日月さんとも別れて貰います」

『ど、どうして!?宗近さんは関係ないじゃない!』

「"女"としてのプライドをAさんによって、傷付けられたんです。貴女の大切なものを奪って貴女にも傷付いて貰います」

『....』

「審神者様からは許可はおりています。寧ろ、楽しみにしていますよ」

『つまり、私に拒否権は__』

「無いってことよ」

『審神者様...』

「また日は改まって連絡させて貰うわ。せいぜい今を楽しむことね」


私のせいだ
私のせいで、みんなを宗近さんを巻き込むことになる

私が審神者にならなかったら...

第146話→←第144話



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.6/10 (11 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
45人がお気に入り
設定タグ:刀剣乱舞 , とうらぶ , 三日月宗近   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ゆきんこ | 作成日時:2021年1月3日 9時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。