第143話 ページ46
[見習い審神者はどうだ?]
『初々しくて可愛いですよ』
[そうか。そなたの初々しい姿も見たかったものだな]
『今でも、まだまだですよ』
[そなたは十分に頑張っているではないか。たまには休息も大事だぞ]
『休息なら、こうして宗近さんと一緒にとっていますから』
[そうか。俺と居ることは休息になるか]
『はい。落ち着きますから』
[そうだな。俺もそなたの笑顔に癒されている]
『私にそんな効果なんて...』
[だが、同時に離したくなくなるのだ]
『...っ!』
[付き合って長くなるが、まだまだそなたを知りたいと思うている]
『宗近さん...』
私だって宗近さんと同じ気持ちだ
だから、こうして一緒に居るんだ
「あれ?えっ!?」
驚く声に気付き振り返ると華ちゃんの姿があった
『は、華ちゃん!?』
「ご、ごめんなさい!お手洗いに起きて部屋に戻ろうとしたら部屋を間違えました!」
『あ、あの。これは、その...』
「し、失礼しました!」
こ、これは
宗近さんとのことをバレたのでは?
しかも、初日から!
『ど、どうしよう!』
「なに、最近では刀剣男士との恋愛も増えている。気にするな」
『そういう問題じゃなくてですね!』
「もう遅い。話は明日にしよう」
『は、はい』
きっと気になってるだろうな...
案の定
朝食を食べている最中、華ちゃんは昨日のことを気になっているのか
私と宗近さんの顔をチラチラと見ていた
『職務の前に、昨日のことで話があって...』
「き、昨日はすみませんでした!部屋を間違えた上に邪魔をして...」
『ううん。それよりビックリさせたよね。ごめん』
「い、いえ」
『昨日見たとおり、私と三日月宗近は付き合ってて...』
「...刀剣男士との恋愛、私は良いと思います」
『え?』
「心を許し合える関係でもありますから」
心を許し合える関係か...
『でも、政府は許してはいないから本当はダメなんだけどね』
「私、応援します。だから諦めないで下さい」
『華ちゃん...ありがとう』
「はい!」
諦めないで...か
強い味方が出来たな
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作者名:ゆきんこ | 作成日時:2021年1月3日 9時