第142話 ページ45
年月が経ち、私達の本丸は2年目を迎えた
たまに出陣はあるものの
変わらない平和な毎日を送っている
2年目を迎えた、この本丸に見習い審神者がやってくることになった
『みんな！今日から見習いさんが来るから仲良くしてあげてね』
「はーい！」
「何回も言わなくても分かるよ」
『だって、慣れないこの本丸で1年間居るんだよ？』
「この本丸はあんたが作り上げた。なんの心配もいらないだろ」
『山姥切...』
「カッカッカ！兄弟の言う通りだな！」
「参られましたよ」
『あっ、うん！緊張するな〜』
「Aが緊張してどうするのさ」
「失礼します。本日からお世話になります、日向華と申します。よろしくお願いいたします」
『日向華さんですか。じゃあ華ちゃんって呼んで良いかな？』
「はい！喜んで！」
元気で可愛らしいな
それに初々しい
『まずは刀剣男士を紹介するから、広間に行こうか』
「は、はい！」
広間に行くと刀剣男士が全員揃っていた
軽く自己紹介をお互いにして貰ったが
人数に圧倒されていて、それどころではない感じだ
「凄い人数...覚えれない」
『大丈夫。少しずつ覚えていこう』
「は、はい！」
まだ緊張している様子だな
早く解れてほしいけど、仕方ないよね
『ここが華ちゃんの部屋だよ。私の部屋の隣だから何かあったら、いつでも来て』
「は、はい！」
『じゃあ今日は初日だから、ゆっくり休んでね』
「ありがとうございます」
初々しい反応だったな
私も2年前はあんな感じだったな
懐かしい
「あの見習い審神者、緊張してたな」
『うん。昔の私を見てるみたいで可愛かったな』
「まだ2年前を昔のうちには入らないぞ」
『ごめん。つい』
「あの見習い審神者は、茶を好むだろうか？」
『どうして？』
「縁側で飲む茶は落ち着くからな」
『どうかな？最近の子は、紅茶とかかもしれないね』
「縁側で大包平の観察をするのも悪くないと思ったんだがな」
『観察仲間が欲しいんだね』
「あぁ。最近はAも忙しそうにしてたからな」
そう
つい最近まで、今回の見習い審神者の為の準備や
教え方など色々と考えていたのだ
「三日月も寂しがっていたぞ？」
『前よりは一緒に居る時間減ったからね』
でも＿＿
[A。会いに来たぞ]
「噂をすれば三日月だな。さて、邪魔者は部屋に戻るとするか」
『おやすみ』
「あぁ、おやすみ」
昼間に一緒に居れない分、宗近さんとは夜に会うようにしているのだ
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作者名：ゆきんこ | 作成日時：2021年1月3日 9時
