第138話 ページ41
長谷部にエスコートして貰いながら祭りを廻っている
「まずはお昼時ですから食べ物からにしましょう」
『そうだね』
久しぶりの近侍だからか、少し張り切っているところが可愛い
『加州、大和守、来たよ』
「いらっしゃい」
『加州達のところは、りんご飴とチョコバナナなんだね』
「うん。トッピング可愛いでしょ?」
『可愛いからどれも迷うな〜』
「てかさ、何で長谷部も一緒なの?」
「近侍だからだ」
『エスコートして貰ってるの』
「エスコート?え〜何それ。じゃあ俺、今日近侍が良かったんだけど」
「今日、清光が近侍だったら俺1人になるじゃん!」
「何とかなるでしょ」
「はぁ...とりあえず、りんご飴とチョコバナナを1つずつ貰おう」
「あー、はいはい」
『じゃあ2人とも、頑張ってね』
「「ありがとう」」
りんご飴とチョコバナナを買い、2人で近くの椅子に腰をかけた
「どちらから、お食べになりますか?」
『じゃあ、チョコバナナ__』
チョコバナナ...
花火大会の時に三日月さんに無理矢理食べさせられたな...
って、チョコバナナぐらいで
どうして三日月さんが出てくるの!
「A様?」
『あっ、ごめん。私、チョコバナナはいいや。長谷部食べてくれる?』
「分かりました」
はぁ...何、思い出してるんだか...
「A様、次は鉄板焼に行きましょうか」
『あっ、うん。貞ちゃん、張り切ってたから楽しみだな〜』
長谷部に気を遣わせてしまったな
「いらっしゃい!いらっしゃい!みっちゃん特製のお好み焼きだぜ!」
「カッコよく決めたいよね!」
『張り切ってるね!』
「Aちゃんに長谷部くん!いらっしゃい」
「注文は何にする!?」
「お好み焼きと、焼きそばがあるよ」
『長谷部も一緒だから両方貰おうかな!』
「OK!ちょっと待ってね」
「よーし!派手にいこうぜー!」
お好み焼きを器用にひっくり返す貞ちゃん
『凄い凄い!』
「へへっ。もっと派手にいくぜー!」
「あぁ!貞ちゃん!そんなに高く上にあげたら__!」
ぐちゃぁぁ
「うわぁぁ!」
勢いよく高いところからひっくり返そうとしたせいで、お好み焼きは形はほとんどなく、ぐちゃぐちゃ
「ごめん!」
『い、いいよ。見た目は悪いけど味は大丈夫だろうし』
「はぁ...何をしてるんだ」
「スグ作り直すから!」
「...貸せ」
「伽羅!」
奥に居たのであろう大倶利伽羅が出てきた
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作者名:ゆきんこ | 作成日時:2021年1月3日 9時