とある本丸の審神者には忘れられない刀がいます (ページ5)

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第102話ページ5

日本号達の誘いのおかげで、思ってたことも言えたし少しスッキリした
それに、良い具合に眠気もきている
お酒の力に頼ってしまったけど、これで寝れそうだ

部屋に入ると、三日月さんが居た

『ど、どうして...』

[そなたが気になってな]

『...っ』

三日月さんは優しすぎる...

[酒を飲んだのか？]

『眠れなくて...』

[目も少し腫れているな]

『こ、これは、お酒を飲んでたから...』

[...あまり無理をするでない]

『無理なんて...』

[ちこうよれ]

『えっ...』

[前みたいに甘えてもよいぞ]

『これ以上、三日月さんに甘えるわけにはいきません。私は大丈夫ですから』

[わかった。では、俺が甘えよう]

『三日月さん！？』

[そなたを抱き締めていると暖かい。そして落ち着く]

『あ、あの...』

[はっはっは。たまには、俺が甘えるのも良いものだな]

そんなことを言いながらも、三日月さんは私の背中を擦ってくれている
結局、甘えているのは私だ

『三日月さん、ズルい...』

[なんのことだ？]

私は、三日月さんの優しさに甘えてばかりで何も変わっていないままだ

　
『...未練がましいですよね。いつまで経っても忘れられない』

[無理に忘れる必要ないのではないか？]

『でも...このままじゃいけない。三日月さんに対しても失礼です』

[あの三日月宗近が居たから、今のそなたが居る。そうだろう？]

『....』

[あやつが羨ましい。これだけ、そなたに想われているのだからな]

『三日月さん...』

[さて、俺は部屋に戻るしよう。酒は程々にした方が良いぞ。そなたは弱いからな]

『気をつけます』

[眠れない時は俺の所に来ると良い。そなたが眠るまで傍に居よう]

『そ、そんな。悪いですよ』

[添い寝でも良いぞ？]

『そ、添い寝！？』

[はっはっは。冗談だ]

『鶴丸みたいに驚かせないで下さい。心臓に悪いです』

[すまんな。そなたの反応はいつも愛らしいからな]

『もう...』

[ではな。おやすみ]

『お、おやすみなさい』

はぁ...
三日月さんのことを好きになれたらいいのに...