第125話 ページ28
審神者様の本丸へ着くと、門の前に既に審神者様、かすみさん
そして、三日月さんの姿があった
『お待たせしました』
「あら、Aちゃん。綺麗じゃない」
『そ、そうですか?』
「三日月さんも良く似合っているわ」
[はっはっは。服については良く分からんがAが惚れなおしてくれたようだ]
『ほ、惚れなおすって...』
[カッコいいと褒めていたではないか]
『それは、そうですけど...』
「んんん!」
咳払いをする審神者様
惚気は止めろという意味だろう
『す、すみません』
「仲が良いようね。かすみさんと三日月も仲良いのよ」
『そ、そうなんですか』
「昨日の夜も愛し合っていたわよね?」
「さ、審神者様!」
「はっはっは」
『日頃から愛し合っているのなら、このWデートは必要ないのでは?』
「まだデートはしたことないのよ」
『私達だって、まだ!』
「なら都合良いじゃない。お互い勉強なさい」
デートを勉強って意味が分からない
きっと審神者様は2人が仲良くしているのを見せびらかしたいのだろうが
私には、三日月さん...
ううん。宗近さんが居る
もう関係ない
「それと、日頃の疲れの取れるようにホテルを予約しておいたわ。かすみさんにチケット渡したから楽しんできて」
『あ、ありがとうございます』
「それじゃあ、楽しんで来てね。Wデート」
「は、はい!」
花火大会が開催される会場に行くと、たくさんの屋台が並んでいた
[これは賑やかになりそうだな]
『そうですね』
お祭りが控えてるし、良い参考になりそうだな
[今、本丸の皆のことを考えていただろう?]
『ど、どうして!』
[はっはっは。Aを見ていれば分かる]
『すみません。せっかくの初デートなのに』
[構わんさ。そなたの優しさに惹かれたのだからな。だが、今は俺だけを見てほしいものだな]
『は、はい』
「....」
「三日月さん?どうしました?」
「ん?なんだ?」
「三日月さん、何処から廻りますか?」
「せっかくの祭りだ。全部、廻るか」
「ぜ、全部!?」
「俺は祭りというものが初めてだからな。興味がある」
「そ、そうですか...」
「年に一度の祭りだからな」
あっちはあっちで、マイペースな三日月さんに振り回されてるな
[俺達はゆっくり廻ろう]
『はい』
気にしてたら楽しめないよね
今は初デートを楽しもう!
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作者名:ゆきんこ | 作成日時:2021年1月3日 9時