とある本丸の審神者には忘れられない刀がいます (ページ25)

今日:9 hit、昨日:5 hit、合計:22,827 hit

第122話ページ25

季節は夏
今年も、もう半年が過ぎていた
時が経つのはあっという間だな

この本丸に審神者として所属して、1年半

そして、もう1つ個人的な話になるならば
三日月さんと恋仲になって半年になっていた

みんなとも、三日月さんとも、たくさんの思い出が出来たな...
こんなに幸せで良いのだろうか

[A]

『あっ、三日月さん』

[燭台切がかき氷を作ってくれた。一緒に食べよう]

『はい！』

真夏のかき氷はご褒美のようなものだ

『頭がキーンってする！』

[はっはっは。そうだな]

『でも、冷たくて美味しい！』

[どうやら味が違うらしい。交換しよう]

『良いですよ』

交換し、三日月さんが食べていたかき氷を食べる
対して、三日月さんは何かを考えている

『どうしました？』

[間接キスだな]

『...っ！』

[はっはっは。顔がかき氷のいちごのように赤いぞ？]

『み、三日月さんが変なことを言うから！』

[口付けなら何度も交わしているではないか。恥じらうことない]

『そ、そういう問題じゃなくてですね！三日月さんの言動が＿＿』

[宗近]

『え？』

[名前だ]

『で、でも...』

誰かに見られたら恥ずかしいから
呼び名を変えるのは2人きりの時だけにしている

[今は2人きりだ。問題ない]

『む、宗近さん...』

[A...]

三日月さんの瞳に吸い込まれそうだ
顔が近付いてきたその時...

「な、何をやっている！？」

『お、大包平！？』

「イチャイチャするなら扉ぐらい閉めろ！」

顔を赤くしながら大声をだす大包平

『いや、これは、その！』

[はっはっは。すまんな]

「何を騒いでいる。大包平」

大包平の声に気付き面白そうにやって来た鴬丸

「これを見て騒がない奴がいるか！」

「あぁ...2人は今日の気温より熱いようだな」

「そういう問題じゃないだろ！」

「ほら、大包平。行くぞ」

「俺は今日、近侍だぞ！？」

「少しは空気を読め」

その場を立ち去っても、大包平の声は私達の所まで届いていた

『はぁ...』

[怒られてしまったな]

『今回は空気の入れ換えに扉を開けてた私も悪いです』

[次からは気を付けよう]

『はい』

～～♪

『あっ...』

[電話が鳴っているぞ]

『す、すみません』

電話をかけてきたのは

審神者様だった