第121話 ページ24
『それじゃあ、帰るね』
「体に気を付けてね」
『ありがとう。お母さんもね』
「たまには顔出しなさいよ」
『わかったよ』
「その時は、三日月さんも一緒にね」
[あい、わかった]
『じゃあね』
はぁ...
朝から、からかわれたな...
しばらくは帰らないでおこう
[賑やかな家庭だな]
「そうですか？三日月さんに迷惑かけた気がしますけど...」
[俺は楽しかったぞ]
『なら良いですけど...』
[それに、そなたの家族から恋仲であることを公認された。これで、堂々と出来る]
『そ、そうですね』
[さて、皆にはどう言い訳をしようか。はっはっは]
本丸へ帰って来た
本丸への連絡は、久しぶりに家族に会えて話が弾み泊まることにしたと伝えてある
本丸の理由なんて
とても恥ずかしくて言えない
『ただいま』
「久しぶりに家族と会えたそうだな」
『うん。たまたま偶然会ったら流れでね』
「あの個性豊かな家族と、三日月か。大変じゃなかったか？」
『まぁね...』
山姥切は、実際には会ってはいないが
私から話を聞いていて、どんな家庭なのか知っている
きっと実際に見たら、呆れるだろうな...
「A様！お帰りなさいませ」
『ただいま』
「交流会はどうでした？」
帰って来た早々、交流会のことを尋ねる長谷部
気にしてくれてたもんな
『ちょっと、色々あったけど大丈夫』
「色々ですか...」
「その、色々を聞いているんだが...」
『審神者様は来てなかっから何も問題は起きなかったよ』
「なら、良いですが...」
「...溜まった職務を始めよう」
『そうだね』
これ以上、迷惑かけるわけにはいかない
これは私、個人の問題だ
「三日月、帰ってきたか」
[鶴丸か。どうした？]
「昨日、Aと1日一緒に居たんだろ？何か驚きなことはなかったのか？」
[何故、俺達に驚きを求める？]
「どうも最近、驚きが足りなくてな」
[ふむ、驚きか...]
「何かないか？」
[Aの家族には会ったぞ]
「それでそれで？」
[挨拶をした。それだけだ]
「それだけか...」
[他にもあるが...これは、2人だけの秘密しておこう]
「それの方が気になるだろ」
[はっはっは]
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作者名：ゆきんこ | 作成日時：2021年1月3日 9時
