第119話 ページ22
私は気付いたら三日月さんにキスをしていた
『ご、ごめんなさい!いきなり!』
[....]
『私ったら、何して...』
[...初めてだ]
『え?』
[そなたからの口付けだ]
『あっ...』
確かに、キスをする時は
いつも三日月さんからだった
[はっはっは。不意をつかれたな]
『三日月さんを見てたら、その愛しくなって...そしたら、勢いで、その...』
[さすがに驚いたが、そなたからの口付け嬉しかったぞ]
『三日月さん...』
[A、今一度、口付けをしてくれぬか?]
『えっ!?』
[嫌か?]
『い、嫌じゃないですけど...恥ずかしいし、心の準備が...』
[ならば、してくれるまで待とう]
『えぇ!?』
私の顔を見ながらキスを待つ三日月さん
こうなったら、早く済ませてしまおう!
私は勇気を絞って三日月さんにキスをした
少しだけ触れる程度のキスだが、私にはこれが限界だ
『はぁ...』
[....]
三日月さんの顔を見ると名残惜しそうにしている
『そ、そんな顔してもダメですよ。もうしませんから!』
[はっはっは。その必要はない。次は俺の番だからな]
『えっ...ちょっと、待って...んんっ!』
私の返事を聞くこともないまま、唇を塞がれた
優しく触れるキスから大人のキスへと変わっていき、三日月さんからの甘い口付けに力が抜けていく
もう、無理...
ドサッ
近くにあったベッドがクッション代わりになった
そのまま三日月さんに組み敷かれ、たくさんキスをされた
『はぁ...三日月さん...』
[...すまない。本気になってしまった]
『い、いえ...』
いつの間にか、照れ臭そうにしていた三日月さんはどこかに消えていて、立場は逆転していた
[宗近]
『え?』
[少し照れ臭いが、2人きりの時はそう呼んでほしい]
『じゃあ、む、宗近さん』
[なんだ?]
『えっと、その...』
[ん?]
『今日、このまま泊まっていきませんか?』
[だが、今日は疲れただろう。本丸に帰ってゆっくり__]
『ほ、本丸には私から連絡します。今日は2人きりで過ごしたいな...なんて』
[Aよ、これは誘っていると捉えても良いか?]
『えっ!?』
[本気にするぞ?]
『は、はい。構いません』
[まさか、そなたから誘われる日が来るとはな...]
『うぅ...自分でも驚いています』
[そなたが誘ったのだ。手加減はしないぞ?]
『...はい』
夜はこれからだ
私達は、たくさん愛し合った
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作者名:ゆきんこ | 作成日時:2021年1月3日 9時