検索窓
今日:11 hit、昨日:43 hit、合計:22,872 hit

第113話 ページ16

4月がやって来た

そう。交流会がやってくる
年に数回行われる交流会
審神者同士の交流は大事だが...
審神者様と顔を合わすとなると緊張より恐怖が勝つだろう


「A様、少し話があります」

『どうしたの?』

「交流会の日の近侍は俺でしたよね?」

『うん。順番にいけばそうなるね』

「交流会には、三日月を連れて行った方が良いのでは?」

『どうして?』

「見習いの時にお世話になった審神者様も警戒は必要ですが、あちらの三日月宗近が来るのであれば三日月も気になるでしょう」

『でも、昔の話だよ?今は三日月さんと恋仲だし』

「それでも、俺が三日月の立場なら気になります」

『そっか...』

「信頼してはいても、気になるものですから」

『わかった。気遣い、ありがとう』

「三日月には俺から言っておきます」

『うん』


長谷部に気を遣わせてしまったな

三日月さんとは、もう終わってる
向こうにも相手が居るのだから、もう関係ない





交流会の日がやって来た

せっかくだから、ホワイトデーに三日月さんから貰った髪止めを着けてみた

「それ、三日月からのプレゼントだよね」

『うん。そうだよ』

「似合ってるじゃん。今日の着物にも合ってるし良いんじゃない?」

『ありがとう』

「三日月、それ作るの大変だったんだよ」

『聞いた。加州が教えてくれたんだよね?ありがとう』

「...最初は店で買ったらどうって言ったんだけどさ、Aがバレンタインに手作りチョコくれたから、俺も手作りで返したいって言ってきたんだよね」

『そうだったんだ...』

そんな理由があったんだ...

「大事にしてあげてよね」

『ふふ...大事だから、なかなか着けれないんだよね...それに、そんな話を聞いたら尚更だよ』

「惚気?」

『そ、そんなんじゃないよ!ただ、嬉しかったから...』

[これでは、髪止めに嫉妬してしまいそうだな]

『三日月さん!』

「髪止めに嫉妬って...」

[はっはっは。冗談だ]

『三日月さんと、出掛けるから着けて行こうと思って...』

[よく見せてくれ]

『は、はい』

[うむ。愛らしいそなたに、似合っている]

『あ、ありがとうございます』

髪止めと同じ桜色のように顔が染まっていくのが自分でも分かる


「はぁ...早く行かないと遅れるよ」

『あっ、本当だ!』

[では、行くか]

『はい』


三日月さんと手を繋ぎ、私達は本丸を後にした

第114話→←第112話



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.6/10 (11 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
45人がお気に入り
設定タグ:刀剣乱舞 , とうらぶ , 三日月宗近   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ゆきんこ | 作成日時:2021年1月3日 9時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。