第109話 ページ12
目を覚ますと見慣れない部屋に居た
此処は...三日月さんの部屋?
そうか。私、昨日三日月さんと...
夢じゃなかったんだ...
隣を見ると気持ち良さそうに眠っている三日月さんの姿
寝顔まで綺麗だ...
とても昨日の三日月さんとは思えない
って!私、何考えてるの!?
とりあえず三日月さんが起きる前に身だしなみを整えよう!
パシッ
布団から出ようとしたら腕を掴まれた
『み、三日月さん!?』
[...何処へ行く?]
『み、身だしなみをちょっと...』
[恥じらうことない。俺達の関係ではないか]
『...っ!』
[まだ、このまま休むといい]
『み、三日月さん!』
抱き締められ、動けない状態になってしまった
[昨日は無理をさせたな。大丈夫か?]
『だ、大丈夫です』
[すまんな。優しくするつもりだったが、愛らしいそなたを見ていると余裕がなくなった]
『お、お互い様です。私も余裕なんてなかったですから...』
[はっはっは。そうだな]
気にすることなんてないのに...
私を求める三日月さんは、余裕がなくても色っぽくて、カッコよかった
『....』
ダメだ!
昨日の話をしていると、どうしても思い出してしまう
話を切り替えないと!
『あ、あの!』
[昨日のことは忘れられないだろうな]
『えっ!?』
[恋仲になれた。それだけで嬉しいというのに、そなたと繋がれた。幸せだ]
『三日月さん...』
[皆に報告せねばならんな]
『はい』
朝食の時間になると、みんなが集まりだした
恋仲になったこと、みんなに言うの緊張するな
『みんな!朝食の前に話があるの』
「話?」
「どうしたんだ。改まって」
『実は、三日月さんと正式に恋仲になりました』
「三日月さんと恋仲!?」
「何!?」
「まぁ、そんなとこだろうと思ってたよ」
「なんの驚きもない。夫婦ぐらいいってほしかったな」
[夫婦か...もう少し先の話になるな。はっはっは]
『み、三日月さん...』
[すまんすまん]
『えっと、そういうことなので、その...』
「おめでとう」
「Aを泣かせたら許さないからね」
[あぁ。心配は無用だ]
「別の意味でなかされるかもしれないね」
『...っ!』
[これからは審神者としてのAは皆のものだが、1人のおなごとしては、俺のものになるな]
『そ、そうですね』
「ちょっと、こんなところで惚気ないでくれる?」
[はっはっは]
恋仲(仮)の時もそうだったが、みんなが優しく受け入れてくれた
これは普通のことじゃない
みんなに感謝しなきゃ
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作者名:ゆきんこ | 作成日時:2021年1月3日 9時