僕らの恋はいつも遅い 3(JW青×緑) (ページ48)

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チャンス到来？ページ48

部活終了後、急いでりゅうのもとへ駆け寄りピアスを見せる。

「これさ部室に落ちとったんよ…りゅうのやろ？」

青「……まじかよ」

丸い形をした金の装飾部分が破損しているピアスを見て目を見開く

そりゃそうよな…、お気に入りのやったからショックよな

青「あーー、俺もアホやな。カバンのポケット入れとけばええやって安心してたら落ちたんやろうな…で踏まれてこんなんなって」

悲しみを紛らわすかのように少し早口で喋ってるけど、ほんまに悲しいのは俺もわかっている。

わざわざ笑わんくてもいいのに、と言う言葉はそんな状態では出なかった。

青「まぁ、別の買うわ。もうそろそろ他の欲しいなと思ってた時期やし」

「え？」

青「最近別の形のピアスにハマってるからええかなって、壊れたのは悲しいけどまぁ俺のせいやから学習にはなったし。」

まさかのここでチャンス到来かもしれない。

ここで聞き出せたら欲しいものが分かるのでは？
気になってる形のピアスとかどんな色なのかとか

「ち、ちなみに！今どんなピアス好きなん？」

青「え？今？今はフープピアスかな、太めのごついやつ。これ金やったから次は銀かな〜とも考えてるわ」

…ナイスっ！言わなくても希望の種類のピアスは特定出来た。

会話の流れに乗るように耳朶を少し触って質問する。

「今使ってるのは18Gやんな、」

前使っていたピアスを紹介してもらった時に教えてもらった気がする。

青「うん、そうやで。あんま大きくしたくないからなぁ。」

りゅうのピアスコレクションを見る限り同じようなブランドの物を揃えていたりして、どれも1万円は超える高い物。

こんなのを俺が買えるのか…といったら不安になるけど、りゅうに喜んでもらいたいの一心でウェブサイトを開く。

ウェブサイトを漁って漁って、やっとみつけた。

値段的にもいい方やし、りゅうの希望と近いピアス。

ネットで買えば1週間あたりで届くらしい、バレンタインには充分間に合う。

そのままポチッと購入画面に進み、そのまま進んだのは注文完了ページ。

買えたことに安堵しつつ、また不安が募る。

喜んでくれたらええな、使ってくれたらええな。