帰り道 ページ46
青「明日はちゃんと行けるから！」
「ん、絶対来てや」
そんな約束を交し、りゅうの家を出てきた。
空は青〜黒へのグラデーション。
夕方までには帰ろうと思ってたけど、この状況じゃ無理そう。
電灯も次々と点灯し始め、車通り人通りの少ないこの道は寂しくも俺だけになった。
・
帰り道、大通りに出て向かって右側。
小さなケーキ屋さんがやっていた。
甘いものが好きやからいつもは勝手に目で追ってしまうんやけど、今日は違う。
店の前にでかでかとはられたポスター
内容は「2月14日はバレンタイン！大切な人へ送ってみませんか？」の文字
ここのケーキ屋さんはたまに行くけど、いつもバレンタインに力を入れてる気がする。
なんたってチョコレートケーキが多いからバレンタインの日の売れいきがいいらしい。
でも今回悩むのは、りゅうへのプレゼント。
バレンタインなんかずっと女の子の行事かと思っていたけど、この日にりゅうに渡すことによってなにか変わるかもしれない。
嬉しいって喜んで貰えたらこっちだってうれしいし、美味しいなんて言ってもらえれば自信にもなる。
俺は彼女側なんやし、チョコレートとプレゼント送ろうかと勝手に思っているけど……
何を買うかとかチョコレート何を作るかとか準備が大変。
りゅうの好みは把握しているつもりだけど、いざプレゼントを買うとなったら悩むもの。
女の子はいつもあれをこなしてたなんて、尊敬せざるをおえない。
…しげどうするんかな
俺と同じ彼女側のしげ、
なにかバレンタインにやろうと考えてたりするんかな？
また相談してみよ、あとプレゼントも考えておこう
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作者名：ゆき星 | 作成日時：2019年8月1日 22時
