家でのお話 ページ35
考えてなかった
呼んだはいいものの、何すればええんや！
ご飯とかは向こうで色々食べてきたから要らんし、寒かったし暖まるためにお風呂？
でものんはお風呂入ったあとに今着てる服着るの嫌かなぁ
わぁぁ、どうしよ……
頭がショートしそう。
桃｢久しぶりの大毅の家やな｣
｢あ、あぁそうやな。前漫画見に来たくらいちゃん？｣
桃｢あっ、まだある？あれ途中やったから見たいんやけど｣
おぉ！ナイス！
それなら気まずくならんし、漫画の話で盛り上がれるやん！
｢あるで！部屋行こっか。｣
冷蔵庫からペットボトルを取り出し、ふたつのコップと一緒に持っていく。
階段を上った右側の部屋。
桃｢また漫画増えたんちゃん？｣
｢うん、気に入ったのあったからさぁ｣
桃｢まだ前の読み途中やけど、その新しいのも気になってきた…｣
｢また来ればええやん！いつでもあるし｣
桃｢ほんまー？じゃ通うわ笑｣
｢通いはせんで笑｣
慣れたように前の読み途中の漫画を本棚から探し出しては、ペラペラっとめくってく
ベッドに寄りかかりながらぐでーっとして
俺も続き読もっかな。
まだ机に置いてあった新刊を取り出して、ワクワクする気持ちを抑えながら1ページ目を開いた。
ちょっと駄弁りながら漫画を読むこと数十分、
夜なのもあってかふわぁっとした眠気に襲われた。
少し顔を上げてみるとのんも大きなあくびをして、とろんとした目で漫画を読んでる。
このまま漫画読んでも内容入ってこーへんな
そう思った俺は漫画を開いたまま置いて、机に伏せた。
桃｢〜大毅、眠たいん？｣
｢ん、眠い…｣
桃｢腰痛なるやろ、ベッドで寝や｣
｢ん〜｣
ふわふわとした足取りでベッドに横たわると、のんが覗いてきた
｢なんやの、｣
桃｢いや、可愛いなぁって。まだ9時も回ってへんけど、お眠なんや笑｣
｢しゃーないやん、テストで疲れててんもん｣
桃｢まぁ、俺も眠いし寝よっかなぁ｣
ベロッと掛け布団を捲られ、入ってくるでかい図体
｢もぉ、狭いやんか｣
桃｢え〜なんなん、俺には床で寝ろって言うのー？｣
｢そういうわけじゃないけどさ…｣
のんのほうに向けていた体を反対に向ける
狭すぎて顔がくっつきそうなくらい近い、それは恥ずかしすぎて耐えられへん
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作者名：ゆき星 | 作成日時：2019年8月1日 22時
