気を取り直して、ね ページ3
青side
完全にお化け屋敷で機嫌を悪くしてしまったとも
そんなとこも、可愛いんやけどなぁ
｢もうそろそろちゃん？演劇部｣
緑｢うん、なんか今回は気合い入れてロミオとジュリエットやるとか意気込んでたわ｣
｢じゃあ移動しよっか｣
よし、少し機嫌良くなったかな〜
そういえば、ともは甘いものが好きだったはず
なんか買ってきたら喜ぶかな？
体育館に移動し、席を取ったところで言った
｢ちょっと、トイレ行ってくるわ｣
緑｢あー、わかった。あと10分で始まるでなぁ｣
まじか、10分とか………
そういや体育館渡り廊下で部活の先輩達が屋台出してたよな？
急ごっ！
『おぉ、藤井やん！』
｢あぁ、先輩。こんにちは。
甘いものってあります？｣
『奥の方にチョコバナナやってるやつおったよ。その前ならフルーツ飴とか』
｢ありがとうございます。｣
『藤井甘いもの食べんやろ。なに？彼女が来たか？』
｢いや笑、居ません。｣
『ええー？そんなイケメンでもか…。
俺らに彼女できんのはまだまだ先かなぁ〜？』
｢先輩は出来ないんじゃないですか？笑｣
『は？なんだとてめぇ』
｢では！買いに行くので！｣
後ろから先輩の怒号を浴びながらチョコバナナの屋台へと向かった
もう少し…
屋台に人が並んでないのが救いだった
1本買い、持ち帰り用の袋に入れて満足した俺は体育館へまた走る
なんとか間に合ったよう
緑｢遅かったなぁ、もうそろそろやで、｣
｢楽しみやな｣
緑｢な！ってか喉渇いたわ…｣
｢あ、これ飲む？｣
さっき自販機でテキトーにかった炭酸
走ったけど大丈夫、だと思う
緑｢ありがと、｣
素直に受け取ってごくごく飲んでんの可愛いっ
実質間接キスや。
緑｢はい、ありがとな｣
｢いーえ、｣
そこで今から公演が始まるという放送がかかった
暗くなる体育館の証明に少しどきっとした
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作者名：ゆき星 | 作成日時：2019年8月1日 22時
