7話 ページ8
橙side
まぁ仕方ないから一緒に寝ますよ
でもやっぱり狭い
｢狭ないん？｣
黄｢狭いに決まっとる｣
おい、それなら言うてや
黄｢でも暖かいしええや〜、もし狭かったら照史の腕の中収まっとく｣
｢冗談でもやめとき笑笑｣
ほんまに淳太くんは冗談がすぎるわ…
｢ん？｣
急に声が聞こえてこなくなったと思ったら、規則正しい息音が…もう寝てる
早いな
でもその寝顔は初めて会ったあの日と同じ寝顔
唇だけポンって置かれてる感半端ないねんなぁ。たらこやん、可愛い。
よし俺もそんなに遅くまで起きれない。
寝よう、としたけど…
まぁ狭くて寝れないわけですわ
喉乾いたなぁと思い、ベッドから抜け出す
キッチンへ行きコップの中の水を飲み干した
喉に急にくる冷たさ。染みるわぁ
そして部屋に帰ったらですね、淳太くんは布団を独り占め。
さっきまで端っこで寝てたのに、ど真ん中で大の字のように広々と使ってる
黄｢あっきと…｣
ん？寝言？
どんな夢を見てんだろ…
起こさないようにそっと隣に忍びこむ
淳太くんは寝てても鈍感だから気づかんか…
そうしたらびっくり、
寝転んだあとに淳太くんはこっちを向いた
顔がひっつきそうに近い
俺も体勢変えるために動こうとするけど、あいにくベットの端でそんな上手く回れず…
何分か顔が物凄い近い時間を過ごした
端っこで寝るのも辛いや
そして朝。
起きたら呑気におはよーなんて。
昨日覚えてないもんな仕方ない
俺の寝れなさ…いつかわからせてやる。
と言っても俺はちゃんと優しいから朝ごはん作ってあげた
｢はい、出来たで｣
朝だし、ご飯とお味噌汁
淳太くんはキラキラした目でこっちを向いてきた
黄｢ありがと！照史！｣
その純粋な目で見つめられると怒るにも怒れないやんか
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作者名：ゆき星 | 作成日時：2019年4月9日 23時
