42話 ページ43
黄side
今日見た夢はいつもの悪夢じゃなかった
白い部屋の中苦しくて泣いていた
ドアなんかないし、逃げるすべもない。
だんだんと息が詰まってきて、息できなくなって
意識が途切れていく
でも僕の前に1人、誰かがきた
その人は僕に手を伸ばす
僕も助かりたい一心でその人の手を握った
そしたらその部屋は無くなった
真っ暗な空間
空を飛んでるような浮遊感
でも僕はまだその人と手を繋いでいる
安心感があった。
橙side
橙｢淳太くん？｣
いつも苦しんで起きる時間に近づいてきたから様子を見ようと起きた
でも今日は先に淳太くんが起きていた
橙｢どうした？今日は大丈夫？｣
いつもよりも顔色は良くて、過呼吸になってる様子もない
治った、んかな？
黄｢あきと、ありがと。もう大丈夫。｣
橙｢淳太くん、声…｣
今まで枯れて出すのも辛そうだった声は治っていた
綺麗な澄んだ声。
この声が聞きたかった
橙｢一応熱はかるな？｣
淳太くんの栗毛色の前髪をあげておでこに手を添える
平熱やな。いつもよりも熱くない
安心した
淳太くんの体調が良くなってる、
黄｢帰ろ、お家。外にいるのだるいわ笑｣
淳太くんはふふっと笑って見せた
ずっと見たかったこの笑顔
自然と俺の頬には涙が伝っていた
黄｢、もー！泣くなや！かえろ？な？｣
涙が止まらない俺とそれを必死で慰めてる淳太くん
元はと言えば淳太くんが心配かけるからっ！
淳太くんの体調が良くなってよかった。
グスッと泣いていた顔を思いっきり叩く
涙も拭った
橙｢よし、帰ろうか！｣
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作者名：ゆき星 | 作成日時：2019年4月9日 23時
