4話 ページ5
橙side
淳太くんがゲームに慣れてきた頃にはもう夕方。
｢どーする？帰る？｣
黄｢んー、｣
まだやりたいって顔。
｢別にええよ。｣
黄｢…ほんまに？｣
｢だってうちおかんとかおらんし、いつも1人やから寂しいしな。泊まってく？｣
黄｢そーしたい。｣
｢ん、どうぞ。｣
淳太くんがうちに泊まることになったから、
急いで準備をする。
｢あっ、カレー切らしてた。一緒に行かん？｣
黄｢行くわ｣
ゲームを一時中断して近所のスーパーに向かう
まぁそこも荒れてるわけやけど
アルバイトだった子はもうみんな辞めたんかな？
残ってんの店長さんだけ。
1人でやってて大変そう…
そして見ればわかる通り魚、肉、野菜は売ってない。
もとから届けてくれるトラックや人がいないから仕方ない
残っているのはさっき言ったようにカレーとかそのまま作れるもの
｢よし、行こっか｣
誰もいないスーパーで話す
近くの商品棚でデザートを覗き見してる淳太くんを見つけた
黄｢あ、うん！｣
｢もしかして食べたいん？｣
黄｢えっ……あ、うん。｣
｢1個買ってきな。俺苦手やからいいわ｣
黄｢いいん？申し訳ないわ｣
｢いいよ、俺が言ってんやから｣
いつの間にかとことん淳太くんに甘くなっていた
｢じゃあレジ行こか｣
俺ら以外客は誰もいなくて、店長呼んだらすぐ来てくれた
店｢ありがとうございました…｣
その言葉をあとにスーパーを出る。
手には普通くらいのビニール袋
それにしても暑くなったなぁ
黄｢暑いな｣
｢同じこと思ってた｣
太陽から地球を守ってるオゾン層が地球人のせいで消えかけているから、太陽に焼き殺されるのももうすぐやな。と。
ニュースでもそんな話してたなぁ
あっ、あと聞きたいことが
｢また後で食べながら話してもええ？｣
黄｢うん、ええよ。｣
俺は淳太くんのことをもっと知りたくなった
発言からして俺と似てるとこもありそうやし。
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作者名：ゆき星 | 作成日時：2019年4月9日 23時
