38話 ページ39
橙side
それから旅行は始まった
なんかあれば家に戻ればいいし、どっかに逃げ込めばいい
そんな安易な考えで移動を始めた。
最初の行き先のアメ横には着いた
だけど……
黄｢なんやこれ。｣
見事荒らされた街
ボロッボロや。
橙｢誰がこんなこと…｣
でもわかった気する。
頭おかしなってる人ばかりなんや。
だからこうなるに決まってるか
自分たちは冷静なだけ。
他の人は狂気に満ちてるかも
そんなことを思うと恐怖感が増した
橙｢一応中入るか｣
近くにあった古着屋に入る
1番荒らされてなさそうな場所
もちろん中には誰もいない
橙｢荷物ここら置いて、あたり見てくるか。｣
黄｢そうやな｣
そう言ってあたりを散策し始めた
と言ってもここまで酷いとは思わなかったんや
計画では旅行がてら外の様子を見てみよう
って簡単に考えてたけど
旅行どころちゃうわ
荒らされてるから、使えそうなものもない
ここら散策して1週間滞在予定とか言うてたけど、絶対無理や
黄｢なぁ？他のとこもこんなんなんかな？｣
橙｢え？あぁ、ここ賑わってたからかもしらんな。他のとこは荒らされてないかも。｣
黄｢はぁ、怖いわ…｣
俺やって怖い。
帰りたい。家に。
でも旅行がてらって言ったなら思う存分ぐるぐるして帰ろ
当初の予定とはだいぶ変更になったけどな
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作者名：ゆき星 | 作成日時：2019年4月9日 23時
