滅亡日記(JW橙×黄) (ページ33)

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32話ページ33

橙side

日に日に運行量が増えるロケット衛星

家にいても聞こえてくる轟音

俺らはそれでもこの世界に残る

あれから変わったことはあった

淳太くんとキスをした

些細なきっかけだった

前にあったことを話した時だった

橙｢あんな、淳太くんと俺１回キスしたんやで｣

黄｢んえ？いつ？｣

橙｢ほら覚えてへん笑、淳太くん寝ぼけてたんやわ｣

黄｢え〜…恥ずかし…。｣

橙｢なんなん？俺の夢でも見てた？！｣

黄｢なわけないやろ！調子乗んな！｣

橙｢えー、見てくれてたら嬉しかったのになぁ笑｣

黄｢……ってかキスしたんや｣

橙｢うん、したっちゃしたな。｣

その時だった。唇に淳太くんの厚い唇が重なったのは。

黄｢これで、ええんやろ。寝ぼけじゃない、から…｣

思考回路が停止した。

淳太くんはやっぱり小悪魔だ。

自分からしてくるなんて大胆すぎる

橙｢なぁ、もう1回｣

黄｢何言うてんの、今日の1回はおしまいです｣

橙｢じゃあ、明日？｣

黄｢それは考える｣

もうここからはゲームだった

淳太くんがキスしてきたら、俺は耐えるという地獄の

夜寝る前とかいつも淳太くんからしてくる

それ以上幸せな時間はないけど、それ以上に踏み出せない俺もダメな人間やなと。

いつも理性だけが突っ走るのをブレーキかけてる。

そこが変わったところ。

案外カップルらしいことしてんのかなって。

死ぬのは怖い

でも、今は淳太くんを失うことがいちばん怖い

この地球がなくなる時、2人が死ぬ時は全部一緒

ずっと一緒の時間を過ごして、一緒に居なくなる

これが1番いい方法。

そして今日も終わりへの道を歩く

淳太くんと一緒に。