滅亡日記(JW橙×黄) (ページ29)

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28話ページ29

橙side

片思いから両思いになった次の日なのに、

何も変わらず。

たしかに今までこう過ごしてこりゃ、変えることなんてないし

逆に男同士でカップルなんて何するんやろ

デートにでも行こうかと思っても全部潰れてるしなぁ

その、キスとか行為とかはどう考えても勇気は出ないし

勢いに任せて行った方がいいのか、いけないのか。

とりあえず急募恋人との接し方やな。

黄｢あつぃぃぃ｣

ソファで項垂れて寝転んでいるのが見えた

今日の気温は高いもんな。

今エアコンつけたばっただから我慢して…

黄｢あっそうや、アイスない？｣

｢あーあるで？｣

黄｢じゃあバニラアイスでっ｣

｢え、俺が取りに行くん？｣

黄｢…お願いっ｣

ここぞとばかりに可愛く要求してくる淳太くんには少し腹が立ったけど、取ってきたアイスを手渡す

黄｢ありがと｣

そのまま起き上がった淳太くんの隣に座って

2人でアイスを頂いた

広い部屋だからエアコンが効いてくるの遅い

まだ暑いのにアイスを食べ始めたから溶け始めてる

黄｢あっ、｣

短パンを履いている淳太くんの足にバニラアイスが溶けて零れた

座ってるから短パンがもっと短パンに見えて少しだけえろい

こんなこと呟いたらどつかれるんやろうけど。

黄｢照史のもピンチやで｣

淳太くんの零したアイスに夢中になりすぎていた、自分のアイスが溶け始めている

一応カップではあるものの上にバニラアイスが被さっている状態なので、横からたらーっと

｢あー！俺のアイス！｣

大好きなアイスなのに、1口の3分の1くらい零してしまった

一般の人からしたら大した量やないけど、俺からしたら大切なアイスクリームが落ちるんだ

大した量とかやなくて、不運でしかない

淳太くんはケラケラ笑っているけど、その間俺はしっかりとアイスの零した処理をしてる

元は淳太くんなのに、何してんねんと突っ込みたくなった

いや、見とれてた俺のせいか