滅亡日記(JW橙×黄) (ページ18)

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17話ページ18

橙side

気づいたら引っ張っていた

もう一度さっきの体制に

黄｢照史、どうしたん？｣

｢さっきキスしたんやぞ、俺のファーストキス…｣

黄｢事故は含まれへんて、ごめんな｣

｢淳太くんは、嫌じゃないの？｣

黄｢やって照史やで？べつに友達やん｣

また胸に刺さった

これ以上は問い詰める気にならなかった

｢行こっか、次屋上で休憩しようや｣

黄｢やな｣

プールサイドに倒れ込んだ俺らはぐっと体をあげる

ベチャベチャになっていた服から水滴が落ちた

｢やっぱりここは何回来ても気持ちいいんやなぁ｣

やってきたのは晴天の中の屋上

雲ひとつなくて、どこ見ても綺麗な青

黄｢お弁当持ってきたやろ？｣

｢うん、食べよか｣

カバンに入れたお弁当を取り出す
おにぎりだけやけど、

あちゃー、少しだけ潰れてる

｢ごめん、潰れた｣

黄｢ふふっ、なんやこの形笑｣

不格好なおにぎりからは鮭がぴょんと出てる

『いただきます』

俺らは屋上の影に座った

さすがに晴天は暑かったようだ

黄｢味は美味しいから良し｣

｢なんやねん、上から目線｣

潰したの元はと言うと倒れてきた淳太くんのせいでもあるんやからな、

いや、水かけた俺が悪いのか？

まぁそんなこと考えながらおにぎりは一口、また一口とすぐ無くなっていった

そして今は寝転び中

黄｢みて、｣

淳太くんが指さしたのは飛行機

他星移住するためにまず東京の空港に行かなあかん

だからここらでは東京行きの飛行機がブンブン出る

｢2機もあるで｣

黄｢そんな一気に避難出来ひんやろ｣

｢まぁ、みんな急いでんねん。｣

寝転んでる上ではやっぱりゴーという飛行機の飛ぶ音が聞こえる

雲ひとつなかった快晴も、飛行機雲が横線を引っ張った

いつの間にか寝ていたようだ

少しだけ体が暑い

影だったところにもう日が差してる

｢淳太くん｣

黄｢んっ…あー、もうそんな時間？｣

｢気持ちよかったなぁ、もうちょっとで3時｣

12時位から食べて寝たから結構時間は過ぎていた

黄｢絵、見に行くか｣

｢行こっか｣