16話 ページ17
橙side
絵を描き終わったあとは淳太くんに見せなかった
｢乾かすからまた帰る時な！｣
黄｢え…見たいやん｣
｢いいの！はい、次行こな｣
次行ったのは音楽室
｢おおー、楽器沢山あるなぁ｣
ここの吹奏楽部は強かったらしい
だから楽器がガチャガチャに置いてある
黄｢音楽室といっても楽しいもんないかなぁ｣
｢淳太くんなんも弾けへんのか｣
黄｢そうやけど、なにか？｣
｢いや、なんも｣
音楽室はいつもは見ない珍しい楽器があるけど、やっぱり触っちゃいけない感じが凄くて…
黄｢次行こや｣
｢そーやな｣
次に向かったのはプール
1年使ってないからやんな、汚ったないわ
プール入りたかったけど、そんなとこに入りたくは無い
そこで見つけたのは長ーいホース
それをパッと手に取った
黄｢うわっっ！ ちょっと照史…｣
｢水遊びしよーや笑｣
いきなりホースから水をかけたから淳太くんはベッチャベチャ
でも笑ってる間に淳太くんもホースの準備をしていたらしい
黄｢くらえー｣
バシャっと目の前で弾ける水
顔がベッチャベチャになった
｢冷たっ！｣
黄｢水遊びやな、受けて立つわ｣
そのあとはもう小学生みたいやった
水を掛け合っては走って笑って
めっちゃ楽しいだけ。
プールサイドは走ってはいけません
やったよな
目の前で走りすぎて鈍臭く転んだ淳太くん
いや、転んだだけなら良かった
俺を巻き込むとは…
ゴーンという激しい痛み
お尻を強く打った
事の発端の淳太くんは俺にもたれ掛かる体制で倒れてる
当の本人は怪我無しかい、
ただ一つだけ気になったこと
口と口が合わさるハプニング
ほんまに一瞬のことやった
ゴーンと痛みがした瞬間にはもう離れたけど…
黄｢あ、ごめんな、痛かったよな…｣
｢う、ううん。大丈夫やで｣
なんでこんなに胸が痛いのか
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作者名：ゆき星 | 作成日時：2019年4月9日 23時
