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どれくらい見つめあったのか分からない


きっと数秒間のはずなのに


ただ彼の瞳に吸い込まれそうで、目が離せない






先に口を開いたのは彼のほうだった









「……まさか俺が 飛び降りるとおもった?」





彼の言葉に


すみませんって掴んでいた腕をあわてて離す


少し眉をひそめた彼に、私の咄嗟にとってしまった行動に後悔した








「……なんでいんの?」





俯いてる私の頭上で彼の低い声が響く




え、何でいるのかって……





「ここまで1人で来た、?」





質問攻めの彼に少し戸惑う






『ここには……松村さんという方が案内してくれました』







そう言うと マツムラ?ってもっと眉をひそめて首を傾げるから




もしかしたら私いけないことしたの?



さっきのこともあって焦って




もう一度すみませんでしたって頭を下げて、急いで扉に向かおうとしたら









「ちょっ、待って!

 名前…っ…名前教えてっ」







必死な声で呼び止められる




どうして急に名前を聞くの?




この状況にいまいち頭が追い付かない……







なのに







『……佐々木 A…、…です』









それでも自分の名前を小さく答えていた私は

もっと分からない








少しできた2人の距離に夜の風が吹きこむ



凍えるように寒いのに、



身体が火照っていくのはなぜ?









なんでって呟いていた彼の声は



小さな金属音にかき消されて

私の耳には届かなかった。









この時




私は悟った。




彼にはこれ以上近づいちゃいけない。








私は……いつから惹かれていたの?




彼に会った瞬間に……?



いや、……そんなわけっ



じゃあどうして胸が苦しくなるの?









『、どうぞっ……』









クリスマスイブの日。





サンタさんの私へのプレゼントは


思ったよりも残酷なものだった。








あなたの想う人は誰?







彼の手にのせた銀色の指輪が


キラキラと瞬きながら

少し揺れて見えたんだ。









《R .》

etoro→←◯



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椿(プロフ) - ヒヨリさん» ヒヨリさんっ最後までお付き合い頂き本当にありがとうございます!!そう言って頂けて光栄です(TT)次のお話でもお会いできること願っておりますっ…… (2019年9月15日 21時) (レス) id: ae11041bb5 (このIDを非表示/違反報告)
ヒヨリ - 椿さん» めっちゃ面白かったです!!短編集も見させていただけます。 (2019年9月15日 19時) (レス) id: 61e4e164fd (このIDを非表示/違反報告)
椿(プロフ) - ヒヨリさん» コメントありがとうございます。そう言っていただけて本当に幸せです(;-;)ゆっくり更新で申し訳ありません。これからも楽しんでもらえるよう頑張ります!! (2019年8月29日 15時) (レス) id: ae11041bb5 (このIDを非表示/違反報告)
ヒヨリ - めっちゃ面白いです!更新頑張ってください。応援してます。 (2019年8月29日 13時) (レス) id: 61e4e164fd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:椿 | 作成日時:2019年8月21日 4時

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