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eveal ページ37

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病院はすぐ退院することができた

　
　


　
樹くんを思い出してから数日が経って


だんだんと元の生活を取り戻して行く


　

そんな毎日の密かに待ち望んでいた気持ちに応えるように

今日もまた携帯が震える
　
　
　
　



「うそ、会えないの？」


『ごめんね、ちょっと用事があって……』


　
 

　
　
樹くんは学校の仕事が少し忙しいみたいで病院を最後にあれから一度も会えていない



夜はいつも電話してるんだけど
いつも仕事の合間を見つけてはその時もわざわざ電話をくれていた


　
　
今日も電話に出れば弾んだ声で今日は会えるかもって伝えてくれたけど、

私がそれが……と声を落として伝えると寂しそうな声で耳をくすぐるから


　

本当は今すぐにでも樹くんに会いたい

忘れてしまっていた時間全て埋め尽くすくらい傍にいたいけど……

 

「用事ってなんなの？」
　

『それは……とにかくっ本当にごめんなさい』

 


今日は絶対しなきゃいけないことがある

 




「……ん、分かった」




しぶしぶ受け入れてくれて

頑張ってと電話を切ろうとしたら

　

 

「終わったら連絡して？」


『え、？』


「じゃ、」
　

　


理由も聞けずに切れた電話


　

もしかして、今日すること気づいてる？


ちょっと怒ってたような……





『まさか、ね』



　
少し苦笑いをして、今日の支度を始める





　
　


お見合いの途中で倒れてしまって

たくさん迷惑をかけてしまったトウマさんに

直接お詫びと、今までのことをちゃんと話そうと思って会う約束をした


　

樹くんに話そうと思ったけど、

もう心配はかけたくないから

このことは内緒にして

自分でちゃんと終わらそうって



そして、まっ皿な自分で
　
樹くんに会おうって決めたの



　
　
『よし』




少し早まる胸を抑えて

待ち合わせ場所に急いだ
　

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