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「は、……？」
救急隊からの連絡でAが交通事故に遭ったと知らされた
訳もわからない状態で、自分がどうやって病院に向かったかさえも記憶に曖昧で……
緊急治療室でたくさんの管を繋がれたAを見つけた。
昨日まで、あんなに明るく笑っていたのに
当たり前に傍にいたのに、
今はもう目を瞑って、酸素マスクが白く濁るだけだった。
Aは道に飛び出してしまった子どもを庇った矢先に、ブレーキが間に合わなかった車に轢かれたと聞かされた
何でAが……って思った
でもそれよりも
「本当にっ……無事で良かった、っ」
Aが生きていることが
それだけが俺に前を向く力をくれた
もう、今はAが目を覚ますことだけを願うしかない
またこれから2人で幸せになるために
.
数週間で一般の病室に移り変わることができた。
頭と腕、足全身に巻かれた包帯。
少し繋がれていた管は減って、
病室のカーテンから漏れる光に照らされて
気持ちよく眠ってるようにも見えた
でも相変わらずAは目を覚まさない
少し細くなった手を握り締めて、
「お願い
……起きて？A」
もう何度目かも分からない言葉を呟くけど、ただただ虚しく自分の声が響くだけだった
.
でも、それから5ヶ月がたった日
Aは奇跡的に目を覚ました。
それを知ったのは
学校が終わって病院に向かう車の中。
Aの母親からの電話でだった。
車を止めて、電話に出ると静かな声が聞こえてきた。
「あ、樹くん遅くにごめんなさいねぇ
A目が覚めたの
本当にいつも身体さすってあげたり、
傍にいてあげてくれてありがとう。
「まじっすか！！
今から向かうんで……っ！」
Aが目を覚ました。
そのことだけが頭を駆け巡って、
ただ嬉しくて嬉しくて
でも、
次に発せられた言葉に
なぜAが目覚めた事をすぐに
教えてくれなかったのか、
意味が分かる
「それがね……
樹くん、落ち着いて聞いてっ」
少しの沈黙。
変に胸が騒いで、冷や汗が出て
「A……あなたのこと覚えてないって」
時が止まる。
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椿(プロフ) - ヒヨリさん» ヒヨリさんっ最後までお付き合い頂き本当にありがとうございます!!そう言って頂けて光栄です(TT)次のお話でもお会いできること願っておりますっ…… (2019年9月15日 21時) (
レス) id: ae11041bb5 (このIDを非表示/違反報告)
ヒヨリ - 椿さん» めっちゃ面白かったです!!短編集も見させていただけます。 (2019年9月15日 19時) (レス) id: 61e4e164fd (このIDを非表示/違反報告)
椿(プロフ) - ヒヨリさん» コメントありがとうございます。そう言っていただけて本当に幸せです(;-;)ゆっくり更新で申し訳ありません。これからも楽しんでもらえるよう頑張ります!! (2019年8月29日 15時) (レス) id: ae11041bb5 (このIDを非表示/違反報告)
ヒヨリ - めっちゃ面白いです！更新頑張ってください。応援してます。 (2019年8月29日 13時) (レス) id: 61e4e164fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：椿 | 作成日時：2019年8月21日 4時
