伊黒の姉上サマ 【鬼滅の刃】

◆34◇ ※無限列車編 ページ34

・



タッタッタッ



煉獄さん、煉獄さん･･･！



どこに･･･！！





杏寿郎「･･･集中」



ｷﾞｭｭｳ



炭治郎「ぶはっはっはぁ･･････？」

杏寿郎「うむ。 止血できたな。
呼吸を極めれば様々なことができるようになる。
何でもできるわけではないが、昨日の自分より確実に強い自分になれる」

炭治郎「･･･はい」




ニコッと杏寿郎は笑う




杏寿郎「皆無事だ！ 怪我人は大勢だが命に別状は無い。 君はもう無理せず･･･」





ドォン!!!!





炭治郎「！？」




ドクン



ドクン





『煉獄さん･･････！』



そんな



上弦の･･･参？



どうして、今･･･






ドン






炎の呼吸、弍ノ型・登り炎天







ダッ









猗窩座「いい刀だ」









『･･･猗窩座』







炭治郎「！？」




静かな殺気･･･！





猗窩座「！ 伊黒、翡翠･･･か？」

『お前、何しに来たんだ。 怪我人も多く居るこの場で』

炭治郎「翡翠、さん･･･？」

杏寿郎「翡翠殿･･･？」

『･･･お前の様なやつが一番嫌いだ』

猗窩座「ははっ！ 何を言う伊黒翡翠!!!!」

『･･･』

猗窩座「お前はもう、とっくに─────」





ｻﾞｼｭ






猗窩座「！？」

『煩い人は嫌いよ』

猗窩座「･･･お前の方が、よっぽどいい刀だな」

『･･･』

猗窩座「本気を出してしまえ」

『あたしは"約束"を破りたくないの。 さっさと退いてくれないかしら』

猗窩座「"約束"だと？」

『そうよ、愛おしい弟と"約束"したの。 だから、さっさと退いてくれないかしら』

猗窩座「その"約束"･･･破ってやろう!!!!」

『!!!!』




許さない




杏寿郎「よもや！ 俺が戦おう。 翡翠殿は怪我人を･･････」

『駄目です!!!! 煉獄さんは、煉獄さんは･･････!!!!』





嫌な予感が、鳥肌が





止まらないの･･･!!







猗窩座「･･･面白い。 炎柱、鬼にならないか」

杏寿郎「君と俺とでは価値基準が違う。
俺は如何なる理由があろうとも鬼にならない」

猗窩座「そうか」






術式展開、破壊殺・羅針







猗窩座「鬼にならないなら殺す」







壱ノ型・不知火






目で追えない!!







『はっ･･･ひゅ･･････ぅ』





炭治郎「翡翠さん!!!!」

『こ、んなところで･･･過呼吸、なんて･･････』

◆35◇ ※無限列車編→←◆33◇ ※無限列車編

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す