◆31◇ ページ31
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鯉夏「ところで、貴方は?」
『さっき、入りましたの。 姉様を追って来ました』
鯉夏「そう・・・・・・」
炭治郎「あの、"須磨"花魁は足抜けしたんですか・・・?」
鯉夏「! どうしてそんなこと、聞くんだい」
炭治郎「(うまく聞かないと須磨さんのこと・・・ 警戒されてる)・・・えぇと」
『須磨花魁は・・・あたし、いいえ。 あたし"達"の姉でございます』
鯉夏「あたし"達"・・・?」
『炭子は、あたしの姉でございます』
炭治郎(! す、すごい・・・)
鯉夏「そうだったの・・・。 確かに私も須磨ちゃんが足抜けするとは思えなかった。
しっかりとした子だもん」
『・・・』
鯉夏「男の人にのぼせている素振りもなかったのに・・・。 だけど、日記が見つかってて・・・それには足抜けするって書いてあったそうなの」
『"足抜け"・・・』
鯉夏「捕まったっていう話も聞かないから逃げきれていればいいんだけど・・・」
炭治郎(これは鬼にとって都合がいい・・・)
『(日記は、偽造。 そう考えて妥当) 姉様』
炭治郎「?」
『こちらへ来てください』
ガラガラ
炭治郎「どうしたの?」
『妾、他の者達の屋敷に行ってきますゆえ』
炭治郎「他の者・・・? 善逸と伊之助??」
『そうです。 嘘、付いて時間稼ぎしてください』
炭治郎「うん?」
『鬼の居場所、分かるかもしれないから』
炭治郎「!!」
『おねがいしますね』
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
─荻本屋・廊下─
『・・・ここか』
難なく侵入出来たけど・・・
「
「部屋に閉じこもって出て来ないけど・・・」
『・・・来た』
手っ取り早く話に割り込むか
トコトコ
ドンッ
「きゃ!?」
「誰・・・? 貴方」
『あ、すみません・・・!』
「新しい子?? 名前は?」
『・・・牡丹です』
「いい名前ね! ところでどうしてここへ?」
『姉様を追って来たのです』
「姉様? 誰・・・?」
『まきを、と言います』
「!!!」
『姉様に何か・・・?』
「具合いが悪くてねぇ・・・。 部屋に引きこもっちゃって・・・」
「私ね今、ご飯持って行ってあげたところなの。 部屋の前に置いてきたの」
『・・・そうですか』
「見てくる?? 姉様」
『え』
「女将さんには内緒でね。 あそこの角を曲がって──────」
『あ、ありがとうございます!』
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Strawberry☆Angel.y(プロフ) - 冨岡さんの口調が変わるのは何故ですか? (2020年1月9日 9時) (レス) id: ac3f1c065a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:*アメダマ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/11e53d16ff1/
作成日時:2019年10月10日 16時