大好きなきみと7人のぼく。７

お兄ちゃんだって甘えたい【メ：大・丸、錦、渋／親子】 ページ9

隆平side

「あーっ!!!ちょぉ、待って待って‼座ったらあかん!!」

今日も僕のおとんは大っきい声で家ん中を走り回ってる。

「すばる、こっちおいでっ！」

す「やっ！」

「ウンチしたやろ？オムツ替えなきゃお尻イタイイタイなるって〜」

す「やーやっ！」

すばるっていうのは僕の弟。

まだ2歳で小ちゃいから、あかんって言うことばっかりやっちゃうねん。

亮「おとんーっ！おとんってー！」

この子は亮ちゃん。

亮ちゃんも僕の弟で、今年の春から小学校1年生になってん。

「何？亮ちゃん、どうしたーん？」

亮「もぉー！亮、何回も呼んだのにぃ､､」

「ごめんごめん。すばるのウンチで忙しかったんよ」

亮「亮とウンチ、どっちが大事なんよー泣」

「えー！そんなん比べんといてよぉ」

亮「もぉっ！」

亮ちゃんはまだまだ泣き虫さんなとこがあって、

そこらへんは1年生なっても小ちゃい頃とおんなじやなって思う。

「はい、すばるオムツおしまいっ。亮ちゃーん？りょーうちゃーん」

亮「…だっこしてっ！」

「はいはい、おいでー^^」

さっきまで怒ったり泣いたりで大変そうやった亮ちゃんも、

おとんに呼ばれてだっこしてもらったらすぐニコニコ笑顔になってる。

良かったね、亮ちゃん。

「隆ぅー？隆もこっち来るー？」

おとんが僕にも声かけてくれたから嬉しなって、

亮ちゃんが座ってるのと逆の膝んとこにお邪魔しに行こうかなーって思ってんけど…

亮「イヤやっ！今、亮がだっこしてるんやもんっ。だから隆ちゃんはあかんっ」

あー…あかんって言われてもうた。

「もぉー。何でそんなこと言うの、亮ちゃんは」

亮「やって…今、亮がぁ､､ふぇっ…泣」

隆「あっ､､ええよええよ、亮ちゃん！」

ほんまはちょっとだけ羨ましいけど、我慢我慢。

僕、お兄ちゃんやもん。

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