鬼札【鬼滅の刃】 参

玖拾伍 ページ5

小鉄「嗚呼、これはAさんの刀につける鍔で村長さんから預かっていました。


でも、新しい刀はまだ・・・。」


貴「そうかえ・・・。大丈夫じゃ、今は必要ないからのう。


運が良かったな、小鉄君。」


頭を撫でてやり、無一郎のそばに座る。


時透「Aさん・・・、俺を炭治郎の所までいざとなったら連れて行ってくれませんか？」


貴「良いが・・・、お主一人は楽勝じゃ。」


時透「さっき、俺家族を見たんです。」


貴「・・・。」


時透「それで俺の双子の兄が・・・


あの僕を褒めてくれたことがなかった兄が


『頑張ったなあ。』って言っていました。


俺は認められたんですか？」


貴「・・・お主は既に皆から認められておる。


一人で上弦の伍を倒した。


百年ぶりの大勝利じゃ。」


時透「・・・Aさんは俺を認めていますか？」


貴「・・・！？


＿＿＿勿論じゃ。」


時透「・・・良かった。」


少しばかり毒の作用が薄まっているようで血色も良くなってきた。


貴「少し休め、無一郎。お主には休息が必要じゃ。


・・・膝枕をしてやるからな。」


ある刀鍛冶・K氏によると戦いの場にそぐわないのほほんとした空気が流れていたとか。

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