鬼札【鬼滅の刃】 参

壱百弐拾玖 ページ40

貴「待たせたな天元、槇寿郎。」


宇髄「そういう割にはのんびりとこちらに来たように見えますが？」


天元は柱を引退した後、敬語を使ってくる。


タメ口で話してくれた方が気楽なのだが。


煉獄(槇)「今日はどういった要件なんだ？」


槇寿郎は無限列車の事件後、気を取り直した。


・・・妾の平手打ちで。←


貴「信用できるお主たちに一つ重要な任務を言い渡す。


＿＿＿次期当主を・・・輝利哉殿たちを命を懸けて守れ。」


宇髄「なぜですか？お館様を守る方が重要じゃないんですか！？」


貴「お館殿のご意向だ。妾にはどうすることも出来ぬ。


現柱たちは戦いに備えておる。


だから、元柱であるお主等を頼った。


妾では守り切ることはできぬ。


奴らに輝利哉殿の居場所がばれたら、鬼殺隊は潰される。


この紙に居場所が記されている。


お主等にのみ知っていい情報。


他言無用じゃぞ？」


宇髄煉獄(槇)「承知しました。」


貴「もし妾に何かあっても動揺をしてはならぬぞ。


鬼殺隊の命は彼らにあるから。」


宇髄「Aさんは、どこかに消えませんよね？」


貴「・・・さぁな。嫌な予感が当たらねば良い話だ。


頼んだぞ。」


妾は笑顔を向けて、部屋を出た。

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