鬼札【鬼滅の刃】 参

壱百参 ページ14

一方、鬼たちはというと・・・


———刀鍛冶の里から遠く離れたとある製薬会社の大きな屋敷でのこと。


散らかった部屋の中、一人の子供が本棚の方へ向いて佇んでいる。


「あら俊國、どうしたの？」


母親らしき女性と、メイドの若い女性が戸口から入ってくる。


「まあ、こんなに散らかして。」


鬼舞辻「ついに太陽を克服する者が現れた・・・！！


よくやった、半天狗！！


これでもう青い彼岸花を探す必要もない。クククッ。


永かった・・・！！


・・・このために増やしたくもない同類を増やし続けたのだ。


十二鬼月の中にすら現れなかった稀有な体質、選ばれし鬼。


あの娘を喰って取り込めば、私も太陽を克服できる！！」


メイド「キャアアア！？


人殺し！！


化け物！！


旦那様ァーーー！！」


メイドは一瞬にして潰されその場は血の海となる。


鬼舞辻「(Aも太陽を克服しているが、私の血を既に変えてしまっている。


それに高濃度の藤の毒は私でも耐えられかねない。


禰豆子を狙うとするか・・・。


Aもこちらに引き入れれば鬼殺隊は終わりだ！！)」


青い彼岸花・・・


それは鬼舞辻無惨を鬼にした薬だった。

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