Agapanthus (ページ41)

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やんこちページ41

･A

｢ん、｣

うわ、また寝てた。

ここは……えっと、ソクジンさんの家の寝室？

｢な、なんだこれ、｣

寝てる間に着せられたのか。

黒い……ミニドレスみたいなパジャマ？

廊下に出て、玄関前の鏡に立ってみる。

｢……。｣

なんでこんなにサイズがピッタリなのかは置いておいて、ちょっと似合ってるかも、なんて。

……いやいやいやいや！！

何考えてんだ僕。

その時。

ガチャりと扉が開いた。

JK｢え。｣

YG｢……。｣

また来た……！！

YG｢……なにその格好。｣

｢はっ、｣

ついさっき鏡で見てたのに一瞬で忘れてた今の自分の姿。

JK｢最高。｣

靴を脱いでどんどん近づいてくるジョングクさん。

後ずさりして、方向転換して逃げようとしたけど遅かった。

腕を掴まれて、引き寄せられて、そのままジョングクさんの胸の中に吸い込まれていく。

YG｢がっつくな。嫌われるだろ。｣

JK｢だって……一家に一人ほしいです、このA。｣

｢んん、離して、下さい……！｣

無駄な抵抗だって分かってるけど、暴れてみる。

だけど暴れたら暴れるほど強く抱きしめられるから苦しくて動きが止まる。

YG｢筋肉で押し潰す気か。｣

JK｢やらないし細いし……っていかこの格好ってほぼ裸じゃないですか。ね？｣

少しだけ解放されたかと思ったら次は持ち上げられた。

樽を担ぐみたいに簡単に肩に乗せられる。

落ちたら怖いし大人しくしていると後ろをついてくるユンギさんに笑われた。

｢……え、？｣

たどり着いた先は……リビングじゃなくて……ベッド、でもなくて、

JK｢ヒョン、僕は敢えてこのスケスケを濡らしたいんです。｣

YG｢はぁ……黙ってついて行ったと思ったら。お前の趣味は知らん、勝手にしろ。｣

スタスタ歩いてどこかに行ってしまったユンギさん。

ここは、浴場。

僕の部屋とはちょっと違う。

改装したのかな……？

JK｢なに考えてるの？｣

｢えっ、と、｣

JK｢まあいいや。｣

ジャー、と真上から降り注ぐ生ぬるい水に打たれる。

この人達は遠慮も何も無い。

いつ僕がそんなの許した……？

僕が拒めないから悪いの？

なんだか……惨めだ。

好き勝手されて、気持ちよくならされて。

頭がおかしくなりそう。

JK｢……。｣

黙って僕を見つめるその目は欲をはらんでいて、怖い。

ギラギラした目を向けられるのもほんとは怖いはずなのに。

｢……っ、｣

ドキドキしてしまう、僕は悪い子？