Agapanthus (ページ40)

今日:24 hit、昨日:24 hit、合計:259,658 hit

･ページ40

･NM

なんだかんだ、結局何も着ないまま毛布にくるまってるA。

ソファに並んだ俺とジミナの上に乗ってウトウトしている。

こんなことしてたら風邪ひくけど、服を着せるにも起こすのに気が引ける。

っていうかなんで何にも着てないんだ。

JM｢え、さっきテヒョンイたちが襲ったから身ぐるみ剥がされたんでしょ？｣

当たり前のようにそういうジミナ。

まあ……そうか。

Aは俺たちの欲望のままに手中にいる。

どうしてか逃げないのは……安心したように膝の上で船を漕ぐのは、きっとジンヒョンやマンネたちが上手くやったから。

このまま本当に好きになってくれないかな、なんて。

｢……｣

JM｢寝ましたね。｣

NM｢寝室に運ぶか？｣

ゆっくりと持ち上げても案外起きない。

どれだけ疲労が溜まったらこんなにすぐ寝れるんだ。

日頃の疲れと俺たちのせいだな。

NM｢……ジミナ。｣

ジミナの手にあるネグリジェ。

また諦めてなかったようだ。

JM｢今着せても絶対気づかなさそう。｣

その言葉通りで、ジミナがAに触れて着せても起きなかった。

……似合ってる。

写真に収めたいほど……

カシャ、音がした。

ジミナは既にその様子を撮ってる。

俺もスマホを出して1枚だけ写真を撮った。

JM｢はあ、マジで天使だ。｣

NM｢ほんとだな。｣

もしこの空間にジミナがいなくて、俺とAの二人きりだったら。

俺はAのことをどうしていただろうか。

今まで触れられなかった欲を満たそうとするだろうか。

JM｢ヒョン、鼻息荒いよ。｣

NM｢……考え事だ。｣

JM｢どうせえろいこと考えてたんでしょー？｣

にやりと笑って楽しそう。

JM｢もーっとさ、ずぶずふに僕らに溺れてくれたらいいよねー？｣

眠っているAの頬をつんつんとつつく。

溺れる……か。

JM｢そろそろ行きます？｣

NM｢あぁ。｣

JM｢こんな格好、あとでくる人たちのご褒美じゃん……しくったな。｣

ぶつぶつ言ってるジミナ。

俺たちは眠っているAを寝室に残したままマンションをあとにした。