Agapanthus (ページ33)

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･JN

いつしかAは僕の首に腕を回して自ら求めるようになった。

｢んぁっ、あっ、ぁ、｣

律動を刻むたびに甲高くて甘い声を漏らす。

ついつい調子に乗ってAがイって間もなくても休憩させる暇も与えなかったから、腰とか痙攣しててやばい。

｢ぁ、あ、｣

気持ちよすぎて怖い？

だけどいいでしょ？

｢ぅ、あっ……！｣

ぐりぐりと奥に突き刺していると、Aの手が空を彷徨う。

何かと思って手を掴んでその手を自分の頬に当てた。

JN｢どうしたの、A。｣

涙ぐんだその瞳、額、頬、首筋に軽くキスを落とす。

刺激に耐えながら口をはくはくさせて一生懸命言葉を放とうとする仕草に胸が締め付けられる。

どうしてこんなに可愛いかな。

｢あ、……す、き、｣

へ、？

いま、なんて……？

JN｢…A、僕のこと好きになっちゃった……？｣

｢う、ん……っ、｣

JN｢……。｣

へぇ。

こんなに簡単に手に入れさせてくれるの？

神様ってつくづく僕らに甘いね。

同じマンションの同じ階に住むことになったのも、こんなに近くにいられることも全部。

JN｢どうして、僕のこと好き？｣

｢……んっ、ぁ、きもちい、からっ、｣

あぁ、単純だね。

どんどん感情に素直になってきたね。

JN｢僕もだよ。｣

僕だけのものになればいいのに。

JN｢……。｣

いや、でもそれじゃダメなんだ。

JN｢僕たちも、Aのことが大好きだよ。愛してる。｣

｢んっ、うぁっ、あ"っ、｣

JN｢いくときはちゃんと言って。｣

｢んっ、ぁ、いく、い、っ……！｣

ぎゅうっと締まるナカに耐えきれなくて僕も欲を吐き出した。

今日は色んなこと教えられたね。

Aは僕らを好きなこと。

僕らはAのことを好きってこと。

きもちいいこと。

気持ちは声に出して言うこと。

｢ぁ、ぅ……ん……｣

すっかり蕩けてしまって、瞼を重そうに瞬きするA。

これは寝落ちかな。

そっと瞼を閉じさせて眠らせる。

後片付けもして、帰ろうか迷ったけど惜しくて隣に寝転んだ。

下着だけ着せて僕も同じ格好でAを後ろから抱きしめてみる。

これだけで満たされるから、Aって凄いね。

明日起きたらどんな顔するだろう。

楽しみかも、なんて。