Agapanthus (ページ30)

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･JN

何このかわいすぎる生き物は。

体重をほぼ僕の方にかけて来て、抱き返すわけでもなくただ抱きしめられてるA。

これは、洗脳……じゃなくて口説きがいがあったな。

JN｢はいっていい？｣

｢……。｣

無言で頷いてから少し離れて僕に背を向ける。

耳まで真っ赤なの、バレバレ。

毛布からはあの香水の匂いがする。

僕に会いたかったけど会えなさそうだったから毛布にかけて代わりにしてたの？

やばい、可愛すぎる。

リビングまで通されたからソファに座るとまさかの、正面にガチガチになりながら座ったから隣に移動した。

びっくりしたような顔をしてちょっとだけ距離を空けられたけど気にしない。

JN｢A。どうして会いたいって思ったの？｣

｢…分からない、でも、｣

JN｢でも？｣

｢会わないと、だめになる気がした……。｣

何それ、最強に可愛い。

JN｢……どうダメになる？｣

｢え……｣

言わせるの、みたいな目に心がやられそう。

JN｢ねえ、触ってあげようか？｣

｢……！｣

目を見開いてなにか期待した目をしている。

存分に焦らしておかしくさせたい気持ちを抑えて、優しく頬に触れた。

｢……ん、｣

やばい、もち肌。

頬を触ってるだけなのに目を瞑ってるの可愛い。

ちゅ、と触れるだけのキスをするとパッチリと目を開けた。

JN｢ベッドいこうか。｣

黙って頷くAの腰に手を添えて、寝室に向かう。

部屋の扉が閉まって、シン、と静かになって部屋。

Aの緊張が伝わってくる。

ベッドに座らないAの肩をトン、と押すと呆気なく倒れた。

｢……っ、あの、｣

JN｢大丈夫。｣

怯えた目で僕を見つめるから、そう言った。

JN｢乱暴にしないよ。｣

｢……。｣

JN｢僕に全部任せて。｣

ただ、抱かれて。

不安げに頷くAの上に覆い被さる。

目が合うと顔を背けるから手で両頬を包むと今度は顔を真っ赤にさせる。

JN｢なに、僕の目を見てよ。｣

｢〜っ、むり、｣

JN｢ほら。｣

｢……っ！｣

なんだよこれ。

ほんとに愛されてるみたい。

熱の篭った目で見つめられて、落ちたのは僕の方だったのかもしれない。

｢！ふ、むっ、｣

乱暴にしないって言ったくせに、少し荒々しくキスをする。

舌も絡ませて、もっと溺れて欲しいと思った。

そうすれば、他にどんな顔を見せてくれる？

まだ僕が見た事の無い顔を見せてよ。