Agapanthus (ページ23)

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･微※ ページ23

･NM

JN｢今日はただ話がしたくて呼んだんだ。昨日みたいに薬を盛ったり襲ったりしないよ。｣

｢薬……｣

JN｢そう、薬。だからあの動画であそこまで君が乱れたのは仕方がないことなんだ。｣

ゆっくりと、聞き入っていればまるで催眠術のように話すジンヒョン。

言葉の一つ一つが重く感じてしまうから、意識を逸らした。

目の前のAはジンヒョンに瞳を捕らえられて動けないみたいだ。

これはやはりある種の洗脳だと思うが、ジンヒョンは認めたがらない。

JN｢──────ね？自然なことでしょ？だから、昨日のマンネたちは許してやって。｣

｢…は…い、｣

JN｢あと、僕らはAの事が好きなんだ。いいや、好きなんてレベルじゃないよ、愛してる。｣

虚ろになっていくAの目。

ボーってしてて扇情的だけど、それにも意識をそらす。

｢あい、して……る、｣

JN｢そう。だからAも僕らのこと好きでいてくれると嬉しいな。｣

｢す…き、……？｣

JN｢そうだよ。｣

Aは流されやすい。

全員がそう悟って、どうにでもできるんじゃないかって内心ニヤけが止まらない。

あともう少し、懐柔すれば……

｢……。｣

JN｢昨日の動画、見てみようか。｣

｢……え、？｣

スマホを少し操作して、音声も流す。

……ちょっと下半身に毒だが画面が見えない分、声に意識がいってしまう。

Aはじっと画面を見つめている。

昨晩の情景を思い出したのか、表情は段々と緩み頬が赤くなってきた。

自身の人差し指で唇をなぞり、足をキュッと閉じる。

下がった目尻に先程の涙が伝っていく。

それが頬を丸くなぞって唇を濡らした。

JN｢A、きもちいね。｣

いつの間にかAの隣に位置を変えたジンヒョンが耳元で囁く。

その言葉に体を震わせ、またキュッと太ももを閉じた。

JN｢かわいいね、｣

｢っ、｣

JN｢もっと、したいね？｣

｢んっ、｣

スリスリと脚を擦り寄せてジンヒョンの肩に額を当てた。

Aはどうやら甘えたい時そうするクセがあるらしい。

YG｢……。｣

ユンギヒョンはおもむろに立ち上がり、カバンを漁る。

JN｢でも、今日は何もしないんだよ。｣

｢ぅ、やぁ、｣

JN｢最初に約束したね？約束は守らないと。｣

｢やく、そく……｣

どんどんとAの瞼が落ちていく。

その時、ユンギヒョンがシュ、と何かをAにふきかけた。

息を吸ってその匂いを嗅いだ後、Aはガクン、と首を垂らして意識を手放した。