6 破壊する嫌われ者 ページ7
ハウ君に貰った飴玉を舐めながら、マリエ庭園まで足を運ぶ。
「…人多くない？」
「何かあるロト？」
マリエ庭園の周りには人が集まっていた。中にククイ博士がいるはずなので、人混みを掻き分けながら中へ進む。
「ボスのおでましだ！」
やっと見えた光景は、スカル団と向き合っていたククイ博士。それに、さっきボスって聞こえたけど…
「ブッ壊してもブッ壊しても手を緩めなくて嫌われる、グズマがここにいるぜ。」
グズマ、そう名乗る人がスカル団のボスらしい。どれだけグズマさんが近づこうと、ククイ博士は一歩も引かない。
グズマさんが語り出したのは、お互いにキャプテンになれなかったということ。ただ、ククイ博士は夢のためにならなかった、そう答えた。
それに、リーグは自分が一番強いから必要ない、とか…
「グズマ君！君も口だけでなく自慢の技を見せてくれよ。まぁ、難しいかもしれないけどね。」
博士がグズマさんと距離を置く。その際に私と博士の目が合う。
「だってAがいるからね。君もそう思うだろ？」
「え…？」
巻き込まれた。そう気がつくのは遅くなかった。目が合ったあの時に覚悟はしていたけど…
「島巡りの挑戦者か？なんか余所者みたいだけどよ！」
「Aだ！最近アローラに来てね。発見体験大冒険を楽しんでいるところだよ。」
名前出さないでください。それにしても、グズマさんの威圧がすごい。怖い。
「一緒に旅しているフクスローもさぞや、強力な技を使うだろう。だからグズマ君！君が最強なら戦えばいい！」
何を言っているんですか博士。
前に連れていかれ、グズマさんの前に立つ。でかい、怖い…思わず目をそらす。
そんな私の腕にハマるZパワーリングをグズマさんは見つめる。
「島巡りなんかして、何になるんだよ？」
「…そ、れを…探してます…」
何とか出た声は、震えていた。こんなの久々だった。
それを聞いたグズマさんは可笑しいと言わんばかりの顔をする。
「何もねぇよ。くだらねぇよ。」
くだらない？…違う…島巡りで私は少し変われた。何も無いわけない。島巡りで大事な友達ができた。
「まずはククイさん。あんたを壊す前にあんたが大事にしているものを壊す！」
フクスローの入るボールを握る。ここで負けてどうするんだ、私。
「破壊という言葉が人の形をしているのがこのオレ様、グズマだぜぇ！！」
スカル団のボスだろうと、私は負けない…！！
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アオ - 新しい話ありがとうございます！何だろう、かなりシリアスな感じな筈なのにこのほのぼの感...。ハウ君とヨウ君は癒し系なのかな...？本当にこの2人のやり取りは大好きです！ (2019年7月14日 16時) (
レス) id: 8667d85b1f (このIDを非表示/違反報告)
なの(プロフ) - わぁあ！更新待ってました…！とても好きな小説なので今か今かと楽しみにしてました！mintoさんの生存確認ともに出来て良かったです！ぜひ体調にお気をつけてこれからも頑張ってください！！ (2019年6月30日 22時) (レス) id: 82351da6a8 (このIDを非表示/違反報告)
minto(プロフ) - ユリさん» 大変お待たせ致しました…！応援ありがとうございます！ (2019年6月30日 19時) (レス) id: 202178676a (このIDを非表示/違反報告)
ユリ(プロフ) - 続き気になります。更新頑張ってください (2019年6月12日 18時) (レス) id: 2e6c718a02 (このIDを非表示/違反報告)
アオ - もちろんこれからも応援させていただきます！ (2019年4月20日 22時) (レス) id: c3f27a3751 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：minto | 作成日時：2017年12月5日 23時
