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「Aって倉持先輩と付き合ってたの!?」
あのお菓子の一件以来、何故か誤解が生じているみたいで何度も同じ質問をされた。
東条君も最初は驚いていたけど、事情を説明したら納得してくれたみたいだった。
「ここがこうなるから………」
六限目の数学の授業中、何故か頭がボーっとして意識が朦朧としていた。
朝から少し体調悪かったけど、まさか熱が出てきちゃったのかな…
何とか授業を乗り切ったけどフラフラ状態
春乃に部活を休む事を伝えてもらうことにして帰ろうと昇降口に行けば、外は結構雨が降っていた。
授業中、外の事なんて気にする事ができなくて雨が降ってるなんて気づかなかったな…
最悪なことに傘持ってきてないし…
こういう日に限ってタオルも忘れるなんて。
しんどかったけど、少し保健室で雨が弱くなるのを待ってみた。
しかし、一向に弱まる気配はしない。
仕方がない…この中を歩いて帰るしかないか。
保健室を出て昇降口へと戻る。
最悪だな。そう思い、外に出ようとするとーー
「おいおい、何やってんだよ?」
「え……御幸先輩…?」
熱で頭がおかしくなった?…夢?幻?
目の前には傘を持った御幸先輩が不思議そうに私のことを見ている。
「まさか、この中を歩いて部活行くつもりか?てか、随分顔が赤いな。熱でもあんの?」
一体どういう状況?
心臓の鼓動が早くなって、更に熱が上がっているみたいな感覚がする。
「熱あるみたいで…部活休んだんです…」
「傘ないんだろ?……仕方ない、家まで送ってく」
予想外の出来事すぎて頭がついていかない。
だって御幸先輩が送ってくれるなんて…
しかも一つしかない傘
ってことは必然的に相合傘にもなるし、第一彼女に怒られたりってしないのかな?
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HIKARU(プロフ) - 蝶乱さん» コメントありがとうございます^^ 頑張ります!! (2020年3月5日 17時) (レス) id: e2128e8a6d (このIDを非表示/違反報告)
蝶乱(プロフ) - はじめまして!全然読みにくくなんてありません!むしろ面白くてめちゃくちゃ更新を楽しみにしおります!第2目も頑張ってください (2020年3月5日 12時) (レス) id: f2a4c0900f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:HIKARU | 作成日時:2020年3月1日 13時