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「一也には悪いけど、ちょっとないよねー」
「御幸かわいそー。あんたほんと性格悪すぎ」
キャハハハと楽しそうに笑う声が聞こえて、唖然となり動けずにいた。
聞き覚えるのある声は間違いなく浅村さんので。
一体、何を言ってるの…?
今もきっと外で御幸先輩は泥だらけになりながら、そのネックレスを探してるはずなのに……
「最近、一也とうまくいってないんだよね。もうこの際、成宮君にアタックしちゃおっかなってさ…」
「ほんと成宮君好きだねー」
「当たり前じゃん、あんな有名な人の彼女になれたらすごい気持ち良さそうじゃない?」
気づけば教室の扉を勢いよく開けていて、浅村さん目掛けて掴みかかっていた。
あっちも突然の事で驚いていたけど、負けじと服や髪を引っ張ってきて掴み合いになる。
「御幸先輩に謝って!!!!!」
「はあ!?あんたに関係ないでしょ!!!」
アドレナリンのせいか痛みも感じず、無我夢中で掴んだまま離さなかった。
取り巻きの人達が引き離そうとするも手の力を緩めることはしないで、頬に一発ビンタする。
バチンッ
御幸先輩がどんだけ浅村さんを好きかーー。
近くで見てきたからよくわかる。
それなのに…それなのにこの人は……許せない
「あんた……何すんのよ!!!!!」
頰を叩かれた浅村さんは激怒して、同じようにビンタをしてきたが手を離さず掴み合いは終わらなかった。
「お前ら何やってんだぁああ!!!!」
騒ぎを聞きつけた生徒指導の先生が駆けつけて、私達を無理矢理引き離した。
お互い片方の頰を赤くしながら、肩で息をして睨み続ける。
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HIKARU(プロフ) - 蝶乱さん» コメントありがとうございます^^ 頑張ります!! (2020年3月5日 17時) (レス) id: e2128e8a6d (このIDを非表示/違反報告)
蝶乱(プロフ) - はじめまして!全然読みにくくなんてありません!むしろ面白くてめちゃくちゃ更新を楽しみにしおります!第2目も頑張ってください (2020年3月5日 12時) (レス) id: f2a4c0900f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:HIKARU | 作成日時:2020年3月1日 13時