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東条
短い休み時間だとあまり話せないと思い、昼休みにお礼のお菓子を持ってAちゃんの教室へ向かった。
お礼のお菓子っていっても、昨日コンビニで買ったやつなんだけど…
倉持先輩との関係もきかなきゃな。
Aちゃんの教室の前の廊下には、倉持先輩とAちゃんが楽しそうに話してて…
先を越されたと急いで俺も駆け寄った。
「Aちゃん!」
クルッと振り返ったAちゃんの手には、沢山の紙パックのジュースがあって。
倉持先輩からか…と思いながら、俺からもお礼のお菓子を渡した。
「わー!いいの?…ありがとう!!」
ニコニコ嬉しそうに受け取ってくれて、俺も嬉しくなったんだけど……
そんな俺をジッと倉持先輩が見てきて。
…何かすごい怖い顔してると思うのは俺だけかな?
負けじと俺も倉持先輩を見続ける。
そんな俺達を見て困ったようにアタフタAちゃんはしてるけど、ここで逸らしたら負けな気がする。
「まだ何か用か?」
「はい。Aちゃんに話があるんで」
「俺もだ」
以前と違い、挑発的な倉持先輩を見て思った。
Aちゃんが好きな事を自分で認めたなってーー。
「前は俺が譲ったろ?今日は譲れ」
前って、自動販売機で倉持先輩と話してたAちゃんを途中で奪って送って行ったことかな?
そんなの言ったら自分だって、Aちゃんのことを抱きしめていたじゃないか…
「すみません、できません」
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HIKARU(プロフ) - 蝶乱さん» コメントありがとうございます^^ 頑張ります!! (2020年3月5日 17時) (レス) id: e2128e8a6d (このIDを非表示/違反報告)
蝶乱(プロフ) - はじめまして!全然読みにくくなんてありません!むしろ面白くてめちゃくちゃ更新を楽しみにしおります!第2目も頑張ってください (2020年3月5日 12時) (レス) id: f2a4c0900f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:HIKARU | 作成日時:2020年3月1日 13時