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倉持
夕食後、自主練をしようとバットを持って外に出れば沢村の声がブルペンの方から聞こえてきて。
あいつどんだけ声でけーんだよ
文句を言いに行けば、降谷の手にもAからのクッキーがあって少し苛ついた。
俺だけが貰えたわけじゃなかったのか……
不思議そうな顔の御幸に、懲りずに俺にしめられてほしそうな顔をしている沢村
降谷は何かクッキー見てホクホクしてるしよ。
「沢村、後でたっぷりしめてやるかんな」
ヒェーと叫ぶ沢村を無視し、ブルペンから出た。
おかしい……何なんだよこの気持ち
本当は自分で気づいてるが、認めたくねえ
あいつにとって俺は、ただの話を聞いてくれる先輩なだけなはずだ。
自分の気持ちを誤魔化すようにバットを振るーー
「自主練おつかれさんでした!」
「あん?」
自主練を済ませて部屋に行けば、正座している沢村が待っていて。
「うるせーよ!!」
「だぁー!!ちゃんと謝ってんだろ!!!」
「おいタメ口な」
関節技をお見舞いすれば、今度はタメ口をききやがったから更に強くしてやる。
少しして反省したようだったので開放してやると
「倉持先輩…一つ頼みが…」
深刻そうな顔をする沢村
「…なんだよ」
「クッキー分けてもらえませんか…?」
「バーカ、誰がお前にやるかよ!ヒャハハハ」
目の前でクッキーを食べてやると、この悪魔が!と騒ぎ立てたのでまた関節技を決めてやった。
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HIKARU(プロフ) - 蝶乱さん» コメントありがとうございます^^ 頑張ります!! (2020年3月5日 17時) (レス) id: e2128e8a6d (このIDを非表示/違反報告)
蝶乱(プロフ) - はじめまして!全然読みにくくなんてありません!むしろ面白くてめちゃくちゃ更新を楽しみにしおります!第2目も頑張ってください (2020年3月5日 12時) (レス) id: f2a4c0900f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:HIKARU | 作成日時:2020年3月1日 13時