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御幸
「一也のくせに生意気」
「そういうお前は彼女いねーんだろ?」
嫌味を言えば、ムキーッと怒り出す鳴をゲラゲラと笑ってやった。
チラリと結菜を見ると、鳴を見つめる顔が女の表情になっていて少し不信感を抱く。
「いーんだよ俺は、イケメンでモテモテだから。一也の彼女だって俺かっこいいと思うでしょ?」
「うん」
勝ち誇った顔の鳴
否定しないのかよ。しかも即答
何だよこいつ、洒落になんねーだろ
本気で苛つき始めていると、鳴の表情がガラリと変わって大きな声で叫び出した。
呼ばれたのはAで物凄く嫌そうな顔をしている。
あんな顔されてよく呼べるよな。
こいつのメンタルの強さは俺も少し見習わないといけないかもしれねーな
滅茶苦茶しつこい鳴に苦笑いで困っているA
俺じゃどうしようもできねーなと思っている時に、原田さんが来てくれて連行される鳴
その後、色々と問題のある俺たちが残ってしまい。
三人の気まずい沈黙を壊したのは結菜でーー
「Aさんよかったじゃん。成宮君すごい有名人でほんとすごい人なのに」
「え……別に私は…」
「知ってる、一也のことが好きなんだもんね?でも、一也は私のだから。あげないから」
そう言うと、俺の腕を引っ張ってその場を離れるように歩き出した。
さっきのが嫉妬から出た言葉なら嬉しかった。
が、本当はAが鳴に気に入られたのが気に食わなくて出た言葉なんじゃないかとしか思えなかった。
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HIKARU(プロフ) - 蝶乱さん» コメントありがとうございます^^ 頑張ります!! (2020年3月5日 17時) (レス) id: e2128e8a6d (このIDを非表示/違反報告)
蝶乱(プロフ) - はじめまして!全然読みにくくなんてありません!むしろ面白くてめちゃくちゃ更新を楽しみにしおります!第2目も頑張ってください (2020年3月5日 12時) (レス) id: f2a4c0900f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:HIKARU | 作成日時:2020年3月1日 13時