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「大丈夫だよ!!家近いし!」
「女の子だから危ないよ。お願い、送らせて」
練習で疲れてるはずなのに、申し訳ないな…
女の子って言ってくれるあたりが東条君っぽくて、何度も思ってしまう。優しいなって。
「せっかくだから送ってってもらえよ」
倉持先輩の言葉に頷く。
「ごめんね?お願いします」
そう言って東条君の元へ駆け寄った。
「気をつけろよ」
「ジュースありがとうございます!お疲れ様です!」
「お疲れ様です!」
二人で倉持先輩に挨拶をして、寮を後にする。
「倉持先輩と楽しそうだったね」
「え、そうかな?」
そうだよ。と言うと、少し沈黙が続いた。
あれ…?…どうしたんだろ。
なんか東条君の様子がおかしい気がする。
「東条君…?」
「…あ、あのさ!Aさんじゃなくて、これから下の名前で呼んでもいいかな?」
「え?う、うん。全然いいけど」
ホッとしたように喜ぶ東条君に私も提案する。
「じゃあ、私も秀明君って呼んでもいい?」
「なっ…!」
下の名前で呼ぶと目を丸くして顔を赤くする。
あれ…?だめだったのかな?
「いいけど…今のはずるいよ」
「え?どうして?」
「…なんでもない。よろしくね、Aちゃん…」
自分から言ってきたくせに……
私の下の名前を言う度に恥ずかしそうにする秀明君をからいながら一緒に家まで歩いた。
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HIKARU(プロフ) - 蝶乱さん» コメントありがとうございます^^ 頑張ります!! (2020年3月5日 17時) (レス) id: e2128e8a6d (このIDを非表示/違反報告)
蝶乱(プロフ) - はじめまして!全然読みにくくなんてありません!むしろ面白くてめちゃくちゃ更新を楽しみにしおります!第2目も頑張ってください (2020年3月5日 12時) (レス) id: f2a4c0900f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:HIKARU | 作成日時:2020年3月1日 13時