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倉持
「おい、Aいるか?」
教室の入り口で話していた男達に話しかければ、俺を見るなり急いでAを呼んできた。
普通にきいただけだろ、何ビビってんだか
「倉持先輩?」
不思議そうに俺の元にてくてくと歩いてくる。
クラスの視線は俺達に向けられていて、前もあったよなこんなこと。
そんな視線の中にはニヤニヤしながらこっちを見てくるバカ村の姿もあって…
あいつ後でぜってーしばく。
「飯時にわりーな。今話せるか?」
「あ、はい!大丈夫です」
内容も内容だし、人があまりいなさそうな屋上を選び少し間を空けて座る。
「何があったんだよ」
「実はーー……」
全て話を聞き終えると、Aはまた少し泣きそうな顔をしていた。
てか、あいつ何俺のこと薦めてんだよ
Aが俺のこと選ぶわけねーだろ
「で、どうすんの?」
「え…?」
「だって遠回しに振られてんだろそれ」
少しきつい言い方をしたか?と思い、泣き出さないか心配になりながらも様子を伺う。
「そうですよね…」
落ち込んではいるものの泣き出さなくてホッとする。
「自分の気持ちあいつに伝えてこいよ、そして振られてこい。それで踏ん切りついて前に進めんだろ」
「でも…」
「じゃあずっとこのままでいいのか」
不安なのはわかる。
告る前から玉砕確定だしな。
だけど、勿体ねーだろ?
見込みがないのにずっと思い続けるなんてよ。
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HIKARU(プロフ) - 蝶乱さん» コメントありがとうございます^^ 頑張ります!! (2020年3月5日 17時) (レス) id: e2128e8a6d (このIDを非表示/違反報告)
蝶乱(プロフ) - はじめまして!全然読みにくくなんてありません!むしろ面白くてめちゃくちゃ更新を楽しみにしおります!第2目も頑張ってください (2020年3月5日 12時) (レス) id: f2a4c0900f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:HIKARU | 作成日時:2020年3月1日 13時