＊《２》 ページ34
ま、そんなことがあって。
私とさーちんは今、魔界のカフェにいます。
……え、忠臣とグスタフはどうしたのかって？
家で掃除とかして待ってるって。
だからさーちんと二人なんだよー！
「しっかし過保護だねェ、アイツら。
留守中に部屋の掃除するとか、親か何かかァ？」
「パパとママみたいだよねー、あの二人。
……ああ、おいしい！」
やっぱりガラガラヘビのパフェが一番おいしいよね！
……あっ、もちろんパフェの中での話だよ？
ケーキはサニーミルクから作った生クリームたっぷりのケーキがいいし……いや、やっぱり魔界カカオのチョコレートケーキかな？
きじんぐり(※鬼神栗)のモンブランもおいしいなぁ。
「Aチャン、ちっさい身体によくそんなに入るねェ……」
「クラスメイトのホイップちゃんが言ってた。
"甘い物はベツバラですわ"って！」
「いや、甘いモンしか食ってねぇんだけど……。
……ん、ほっぺたついてるぜ？」
「えーっ、ちょっと待って？」
どこだろうって探そうとしたら、さーちんが急に距離を詰めてきて……ほっぺたに片手を添えたかと思うと、反対側のほっぺたについてたらしいクリームをぺろりと舐め取ってしまった。
……い、今のはなに……？
「うーん、やっぱり甘いなァ。
……フフ、Aチャン。
その真っ赤な顔撮ってイイ？」
「……！だめ……！」
「んー、そうかい、ザンネン」
な、なんだったの……！？
何かよくわからないけどドキドキする気持ちをごまかすように、残りのケーキをいっぱい口に放り込んだ。
さーちんは楽しそうに笑いながら、自分のケーキを食べてる。
……あ、ほっぺたにクリームついてる。
「……あ、あのね」
「ん？……ッ！？」
さっきされたみたいに、さーちんのほっぺたについてるクリームを舐め取った。
カラン、とフォークがお皿に落ちる音がする。
何も持ってないさーちんの手が、ただ宙に浮いていた。
「Aちゃ……」
「つ、ついてたから、取ってあげたのっ」
さーちんがさっきから固まって動かない。
私もちょっとドキドキしたけど、でも仕返しできたからきっとすごいことだよね。
……しばらく何も言わなくなったあと、手放したフォークを握り直して。
「……よし、これ食べ終わったらホテル行こうぜ」
「な、何でホテル……？」
この後はご想像にお任せという事で。
オチは無い。←
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愛里(プロフ) - この小説大好き。もっと挿絵を増やして欲しい！Twitterフォローしたよ。 (2018年9月2日 16時) (
レス) id: 95c5af7e07 (このIDを非表示/違反報告)
レウィシア(プロフ) - 悠真さん» ありがとうございます！！！！そう言われると私も好きになります！！！！（最敬礼！！！！！）（もちつけ） (2017年12月27日 21時) (レス) id: b8b95089d5 (このIDを非表示/違反報告)
悠真(プロフ) - 好きです……ｯ！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！ (2017年12月27日 0時) (レス) id: 238371ad35 (このIDを非表示/違反報告)
レウィシア(プロフ) - 李暗さん» バレてしまっては仕方ない。← (2017年12月26日 15時) (レス) id: b8b95089d5 (このIDを非表示/違反報告)
李暗 - まじめな顔で面白い事をする鬼神様…第2期…鬼灯ですか？ (2017年12月26日 13時) (レス) id: 32a03187a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レウィシア | 作成日時：2017年11月19日 1時
