*《6》 ページ21
えっへへー。
さっきのシーン、予想通り撮ってくれた人がいたみたいで、控え室に写真がいっぱい送られてきたんだー。
やっぱり写真は笑顔が一番だよね。
それにしても、本当に楽しかったなぁ。
「前から思ってたんだけどさ……Aって、常にバックにヤバイ奴がついてる感あるよな」
「ええっ、そーかな?」
「そうそうー!
Aちゃんをいじめたら復讐しちゃうぞー!
……みたいな!」
あ、そうだ!
この前の緑のお姉さん、それからこの桜のお姉さんはね、ミクさんって言うんだって!
歌がすっごく上手な人でねー、ライブをやるといつもたくさんの人が集まるんだよ!
……あれ、もしかして知ってた?
「Aを虐める?
そんな奴国ごと滅ぼしてやる」
「忠臣サン、それ自分の国にいたら自分の国ごと滅んじゃうよー……」
「国じゃ足りんだろ、世界ごと滅ぼしてやれ」
「それ全員滅んじゃうなー!?」
「きゃははははっ!そーだね!」
「……楽しそうダネー」
ミクさんは、お話してみると明るくて面白くて、何だかどんな人ともお友達にできるみたいな、そんな雰囲気があるよね。
前回は会えなかったけど、今日はお話できてラッキー!
だから今いっぱいお話するもんね。
「ね、ねぇA……そろそろ後ろの二人に構ってやった方が……」
「後ろのSPが……うん」
「え?……あ」
まといさんとアタリが青ざめた顔で言うから何かと思ったら……。
忠臣とグスタフがすっごい怖い顔でミクさんを睨んでるのがわかった。
ミクさんもそれに気づいてるみたいで、まといさんやアタリみたいに顔を青ざめさせながら、何とか喋ってる。
「ふ、二人ともー……」
もう、何ですぐこうなるのかなっ。
ミクさんは敵じゃないんだよ!
敵チームだったけど!
「もー、しょうがないなぁ、二人は!」
「「……!」」
右手で忠臣、左手でグスタフと手を繋いであげると、二人のピリピリした雰囲気が大分収まった気がした。
そうだ、私も"どーめい"の一人だし……。
「言っておくけど、忠臣とグスタフをいじめたら世界ごと滅ぼしてあげるからねっ!」
……って言ったら、両側から二人に勢いよく抱きつかれた。
「な、なに急にっ」
「「A〜〜っ!」」
「ちょ、な、何か二人とも泣いてない?」
苦笑いをする紅チームたち。
っていうか、二人とも力が強いから苦しい……。
……でもね、何だか楽しいんだ。
ずっとこのまま、こんな日々が続いたらいいなって。
ねえ、二人もそう思うよねっ?
【A】十文字アタリをダメにする恋人《1》【十文字アタリ】→←*《5》
35人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
愛里(プロフ) - この小説大好き。もっと挿絵を増やして欲しい!Twitterフォローしたよ。 (2018年9月2日 16時) (レス) id: 95c5af7e07 (このIDを非表示/違反報告)
レウィシア(プロフ) - 悠真さん» ありがとうございます!!!!そう言われると私も好きになります!!!!(最敬礼!!!!!)(もちつけ) (2017年12月27日 21時) (レス) id: b8b95089d5 (このIDを非表示/違反報告)
悠真(プロフ) - 好きです……ッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! (2017年12月27日 0時) (レス) id: 238371ad35 (このIDを非表示/違反報告)
レウィシア(プロフ) - 李暗さん» バレてしまっては仕方ない。← (2017年12月26日 15時) (レス) id: b8b95089d5 (このIDを非表示/違反報告)
李暗 - まじめな顔で面白い事をする鬼神様…第2期…鬼灯ですか? (2017年12月26日 13時) (レス) id: 32a03187a4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:レウィシア | 作成日時:2017年11月19日 1時